大人が「声を出せと言いすぎるとノルマや強制になる」

「一緒に厳しい練習をしてきた仲間が試合でエラーしたり、ストライクが入らなくなったりしたら、声を掛けたくなります。声を出せと強制しなくても、選手たちが自然と声を出します」

 必死に練習した選手同士であれば、仲間がピンチになった時に力になりたい気持ちが沸いてくる。その表現方法が、励ましの声なのだ。「大人が声を出せと言い過ぎると、ノルマや強制になって効果がなくなります」と指摘する。

 年中夢球さんはチームを指導する時、「声を出せ」という言葉を禁止している。強制された声掛けに意味はなく「どうやったら声を出したくなるかをチームで話し合った方が良いと思います。声出しも素振りも強制すれば選手は従うかもしれませんが、効果はゼロに等しいと感じています」と語った。

 仲間意識の強さは声掛け以外にも、チームの様々なところに表れる。試合後の姿も、その1つだという。「試合に負けても悔しがらない、泣かないという相談を受ける時がありますが、私が指導するチームは尋常じゃないくらい泣きます。それは練習量に比例しているのだと思います」。声を出すことはプレーの質を上げる手段であって、目的ではない。

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