中学硬式5団体初の「日本一決定戦」 リーグで異なる“野球観”…球界変革へ見えた課題

中学硬式はリーグによって球数制限なども異なる(写真右は先発した明石ボーイズ・空昊太)【写真:早浪章宏】

同じ硬式野球でも球数などに違いがある中学の5団体

「例えば球数はボーイズで1日最大80球、シニアは90球とリーグによって違っている。野球の底辺を拡げるなら統一してもいいのではないのかな。ウォーミングアップの時の服装や応援もそうですよね。あとはクラブチームの運営はほとんどがボランティア。そこも限界がきていると思います」

 野球人口減少が問題視される中、中学の部活動も地域移行が始まった。クラブチームの監督、コーチのほとんどは、仕事と両立しながら無給で指導している。保護者もお茶当番、送迎などの負担を減らすなど、“環境整備”の点でもまだまだ、改善の余地はあるとみている。

「最終的に野球が好きな子どもたち全てが入れるチーム作りができれば」

 62歳のベテラン監督はリーグの垣根を超えた大会を通じ、今後の野球界が変化していくことを願っている。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)