この10年で3000チームが消滅 子どもたちの野球離れに拍車をかける“指導者の質”

用具の高価格化も家庭では高いハードルとなっている

 野球用品を製造・販売する「フィールドフォース」の代表で、学童野球の監督も務める吉村尚記さんは、野球人口の減少に危機感を募らせている。大人の責任も大きいと考え、用具以外の面からも競技人口回復へ力を入れている。

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 野球用品を扱う立場から、学童野球の現場を知る立場から、吉村さんは子どもたちの野球離れを危惧している。2020年度の全日本軟式野球連盟加盟チームは全国で1万2000。10年前と比べて、3000チーム以上減っている。

 吉村さんが、野球人口減少の大きな理由の1つとして挙げるのが「指導者の質」だ。学童野球の監督やコーチの中には、現在も子どもたちに罵声を浴びせる指導方法が根強く残っているという。愛情を持って子どもたちに接しているとは思えない指導者を見聞きし「昔ながらの指導をする監督は、子どもたちが野球から離れる原因になっている」と感じている。

 そこで、東京都の軟式連盟が開催する指導者講習会に協力することにした。フィールドフォースに併設されている打撃練習ができる「ボールパーク」を講習会の会場として提供し、一部の社員が講習会の準備などを手伝っている。

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