
リトルリーグ選手権、埼玉武蔵リーグは準決勝で敗退
選抜チームには、選抜なりの良さと難しさがある。少年硬式野球リトルリーグメジャー部門の日本一を決める「文部科学大臣杯JA共済トーナメント 第60回全日本リトルリーグ野球選手権」は19日、千葉県成田市などで準決勝と決勝が行われた。茨城県稲敷市で行われた準決勝では、初めて選抜チームで全国大会に臨んだ埼玉武蔵リーグ(北関東連盟)が千葉リーグ(東関東連盟)と対戦。5-4と1点リードの最終6回2死から逆転サヨナラ3ランを浴び、決勝進出を逃した。
藤谷大樹監督は「もう少し点が取れるかなというイメージがあったんですけど、窮屈な打撃になってしまいました。相手の投手も良かったですし、打てなくてしんどい展開でしたね」と試合を回顧。あと1人で抑えれば勝利の状況から痛恨の本塁打を許し「最終的に一発にやられた。しょうがないです。相手が少し上回っていました」と肩を落とした。
2点を追う2回に福原陸斗内野手の左前2点打で同点。4回には相手の暴投で勝ち越し、菊村結投手の適時打などで3点をリードした。その裏に2点を返されたものの1点をリードして迎えた最終回。継投で逃げ切りを図ったが、あと1死が遠かった。
予選リーグを勝ち上がり、最終日は準決勝と決勝の連戦を勝ち抜かなければ優勝できない。球数制限がある中での投手を含めた選手起用の難しさは、5月の「JA共済杯第14回インターミディエット全日本リトルリーグ野球選手権大会」でも痛感していた。決勝戦で延長タイブレークの末に逆転サヨナラ負け。日本一目前で悔しさを味わっており、2か月後に再び逆転敗退に見舞われた。
これまでは単独チームで参加してきたが、今回から北関東連盟の3チームからメンバーを選抜して参加。藤谷監督は「北関東連盟としても大会を盛り上げたい思いもあるでしょうし、初めての試みでした。良い選手が多いのはありがたいこと。良いチームができました」と説明した。
単独チームで参加した城東リーグが2連覇

ただ、6月に選手を選抜したため、大会までの準備期間は1か月と短い。普段の練習を見ていない選手も預かることになり「難しいことは難しいです。でも何とかまとまった感じかなと思いました」と振り返る。それぞれの調子や適性を見極めるのは簡単ではないが「そこはしょうがない。僕の起用次第です。選手を信用してやるしかない」と割り切って臨んだ。
最近は「連盟主導で、選抜チームで出場することが多くなっている」と藤谷監督。少年野球人口の減少もあり、全国大会は各連盟が選抜チームを組んで出場するケースが増えているという。選抜チームとなれば、各チームの主力が集まり、選手個々のレベルは高くなる。チーム力は上がる一方で連係など細かいプレーを突き詰める時間が足りない場合もある。
大事な局面で起用する際、迷いが生じる可能性もあり、一長一短がある。今大会で優勝した城東リーグ(東京連盟)は、東京連盟の城東地区で選抜チームを組むことも可能だったが、実際には「城東リーグ東京北砂チーム」の単独チームとして参加し、東京北砂として参加していた2014、2015年以来となる連覇を達成した。
どちらが正しい、間違っているという話ではない。単独チームにも選抜チームにも、いい部分がある。藤谷監督も「結果を出したかったんですけど、そこまで甘くはなかったです。また試行錯誤しながらです」と前を向く。

中学1年生が主力を占める中、2番手で登板し、4回0/3で9三振を奪った小林青央投手は小学6年生で、藤谷監督の息子で同じく小学6年生ながら3番・遊撃で攻守にチームをけん引した藤谷樹平内野手とともに来年も出場できる。指揮官は「来年も出られるし、いい経験をしてくれた。来年も頑張ってくれると思います」と雪辱に目を向ける。
このままでは終われない。「また頑張ります」。初めての選抜チームで得た収穫と課題を胸に、新たな挑戦は来年へと続いていく。
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