ノートを利用して野球を“復習”する環境作り
子どもたちの「なぜ?」に、大人が明確な答えを提示する必要があると実感している。「昔はセンスの一言で片付けられていたものが、今ではそうではなくなっています」。理論に基づいた技術論、試合中の考え方などについても口に出し、選手に伝えている。
「当たり前のことを、いかにかみ砕いて子どもたちに伝えられるか。学校の先生も教科書があるから教えられます。野球も同じで、興味があるなら子どもたちも家に帰って勉強します。チームの考えは口頭でも伝えますが、子どもは忘れがち。ノートを見て復習できる環境を作っています」
グラウンドでは身振り手振りで選手一人一人に細かく指導し、練習後はホワイトボードを使った座学も行う。「進学先で野球を知っていることは必ず生きていく」。中上監督は「心・技・体」を兼ね備えた選手育成を重視し、野球界の発展に力を尽くしている。