
埼玉医科大学スポーツ医学研究部がトレーニングプログラムを紹介
埼玉県野球協議会が2月に西武の本拠地・ベルーナドームで開催したベースボールサミットでは、無料の肩肘検診に加えて、専門家がトレーニングメニューを紹介した。怪我を予防したり、力を最大限に発揮する体の使い方を身に付けたりする内容で、自宅でも続けられる。
大きな怪我を防ぐため、肩肘の検診と日頃のストレッチは両輪となる。西武をはじめ県内にある野球団体で構成する埼玉野球協議会は、競技人口の減少に歯止めをかけようとイベントを開催している。
2月のベースボールサミットでは、埼玉医科大学スポーツ医学研究部が「怪我に強く、上手な野球選手になるため」のトレーニングプログラムをイベント参加者に紹介した。週1回でも継続すると効果が期待できるという。
トレーニングプログラムは10種類以上に及ぶが、それぞれ数分で終わるものが多い。例えば、肩の後ろの柔軟性を高めるメニューには、「肩引っ張りストレッチ」と「腕倒しストレッチ」がある。
「肩引っ張りストレッチ」は右投げの場合、四つん這いになって右手を左手の下に入れて重ねる。次に右手を90度回転させて地面と垂直にする。そして、左手で右手を抑えながら、体重を後ろにかけて右腕を伸ばしていく。10秒を3セットが目安となっている。
リーチ&体重移動 下半身のバランス感覚養うメニュー
もう1つは「腕倒しストレッチ」。横向きに寝て、右肘を90度曲げる。その後、手のひらを地面に近づけるように左手でゆっくりと押していく。これも、10秒を1セットとして、3回繰り返すことを勧めている。
下半身のバランス感覚を養うメニューでは、「リーチトレーニング」と「体重移動トレーニング」を紹介した。「リーチトレーニング」は投球動作と同じように、右投げの選手であれば軸足となる右足一本で真っすぐ立つ。左足は地面につかないようにしながら、できるだけ遠くまで伸ばす。下半身のバランスや筋力アップが期待できるという。
「体重移動トレーニング」も投球の動きを活用したもので、軸足に乗せた体重を踏み込む足へ移動する。右投げの場合、左足に体重を乗せた後、片足で10秒キープする。バランス能力の向上を目的としている。
どんなに技術が高い選手も大きな怪我をすれば長期離脱を余儀なくされ、最悪の場合、野球を続けられなくなる。痛みや違和感があった時の検査と、普段のストレッチが野球を長く続ける大切な要素となる。
【動画】「怪我に強く、上手な野球選手になるため」に 埼玉医科大スポーツ医学研究部が紹介したトレーニングメニュー
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