目標達成2つのコツは「高すぎない」「速すぎない」

 年中夢球さんは自身がチームを指導する時、選手に365日毎日続ける目標を考えさせる。ハードルを高くすると継続するのが大変なので、無理のない内容を選手が自ら決める。特に成功体験が少ないタイプの選手に有効で「選手にはやり遂げた自信がつきます。どんな日でもやり抜いた自信がチャンスで打席に立った時などに生きてきます。言葉ではなく、行動が自信につながります」と訴えた。

 もう1つ、努力が継続しないケースの典型として「目標設定の失敗」を挙げた。年中夢球さんはダイエットを例に出し、目標が高すぎること、“初速”が速すぎることを原因とした。

「3か月で5キロ減量、肉と米を一切食べないと目標を掲げても、最初に飛ばし過ぎて長続きしないのがよくあるパターンです。ジムでハードなトレーニングをする人も同じで、5か月で5キロ落とすイメージの方が継続できます。目標は立てることが目的ではなく、達成しなければ意味がありません」

 目標を設定する時は具体的にすると良い。球速を上げたい投手であれば、5キロアップというように数字を入れる。これが到達目標で、到達目標を達成するためにダッシュ、シャドーピッチングをするなどの行動目標を立てる。行動目標も数字を決めて具体化すると高い効果が期待できる。

 さらに年中夢球さんは、いつまでに到達目標を達成するか期限の設定を勧める。「頑張れば届くところに目標を置いて、クリアしたら設定を上げていくと良いと思います」。そして、目標は選手自身で決めることが大事で、指導者や保護者は選手が考えるヒントを与えるところまでに留めるよう強調した。

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