2階にはカフェスペースも併設されている【写真:伊藤賢汰】

一般客の利用も可能…地元の人たちにも愛される場所に

 会長の田代正博さんも、小林さんの考えに賛同した。「子どもたちが高速道路の高架下などで野球をやっていたり、公園でやっていて周りから注意を受けているところを見たことがあります。ここは天井が高いので、外で打っているような感覚になる。私自身、スポーツが好きだから、応援したいんですよ」と子どもたちの夢のサポートをすることにした。

 実際の施設では保護者が2階のカフェスペースでコーヒーを飲みながら、子どもたちが野球練習に励んでいるシーンもよく見られるという。時には子どもたち同士で野球で遊び、ママ同士はお茶を飲みながら話をしたり、楽しい時間を過ごす。たっぷり汗をかいて空腹になった子どもたちは2階に上がり、食事タイム。ハンバーガー(780円)やサルサチキンバーガー(1030円)、ホットドッグ(680円)、ハンバーグロコモコプレート(880円)、唐揚げ(580円)など種類も豊富だ。

 アメリカ西海岸をイメージして作られたカフェは一般客の利用も可能で、ふわふわのクラシックパンケーキ(780円)やキッズプレート(530円)などもあるため、子ども連れのママさんでも安心して入店できる。施設全般をプロデュースする事業部長で、現役の高校球児を子に持つ伊藤大輔さんは「野球をやらないとカフェには入りにくいと言われるんですけど、一回入っていただくと、すごく気に入りましたと言って帰って行く方も多くいます」と地元の人たちにも愛される場所を提供している。施設はラプソードなどの最新機器も充実。オフにはプロ野球選手も連日、トレーニングに訪れていることでも話題だ。

 子どもの野球と地域は密接した関係にある。小林さんは「野球に限らず、ちょっとした運動会をやったり、盆踊りとかもやりたいですね。この地域の“ランドマークタワー”みたいな感じになればいいですね」。野球人口の下支え、そして地域に必要とされる施設を目指して運営していく。

【ライコムベース】
(公式ホームページ)
https://raycombase.com
(インスタグラム)
https://www.instagram.com/raycombase_cafe/

【次ページ】【実際の写真】野球室内練習場なのに料理メニューが豊富で美味しそう 唐揚げは“秘伝の製法”

トレンドワード