“プロの登竜門”突破へ、アピール動画のNGな撮り方 首脳陣が困る「見えにくい」向き
NPBジュニア選考へ動画撮影の際に大切な、選手の動きの“わかりやすさ”
超難関突破への第一歩には、ちょっとした“心がけ”が重要になる。12月26日〜29日にベルーナドームなどで開催される、全国の選りすぐりの“逸材小学生”が集う「NPB12球団ジュニアトーナメント KONAMI CUP 2024 ~第20回記念大会~」に向けた、各球団のセレクション参加者募集が始まっている。第1関門として、応募者が提出する動画によって選考を行う球団もいくつかあるが、撮影・編集の際に注意したい点がある。
現在、応募要項を発表している中で動画による1次選考を実施するのは、巨人、ヤクルト、西武、日本ハム、阪神の5球団。内容はそれぞれ指定があるが、打撃、投球、フィールディング(捕手は二塁スロー)、走塁、自己PRを90秒以内に収めるのがおおよその共通点だ。
せっかく選手に技術や能力があっても、この動画の撮り方によって合否に影響してしまう可能性がある。昨年まで日本ハムジュニアの監督を務めていた須永英輝さんは、「遠くから撮影されていたり、映像がぼやけたりしていると、素晴らしい選手でも落としてしまうことがあります」と語っている。中にはBGMをつけた凝った編集をする応募者もいるが、それ以上に、ジュニア監督・コーチら審査する側に、選手の動きがわかりやすい動画である必要がある。
その意味で1つ重要になるのが、「縦で撮らない」こと。最近はSNSへの投稿用に、スマートフォンでの縦撮影に慣れている保護者もいるだろう。しかし、審査側は基本的に横長のパソコン画面でチェックするため、縦の映像では動きが確認しにくい場合がある。毎年600人前後の動画をチェックする埼玉西武ジュニアの星野智樹監督も、「縦だと細長くなってしまって見えにくい。せっかくの選手の動きがわからないことがあります」と注意する。
巨人の応募要項には、「必ず横向きで撮影してください」と注釈が付けられている。最終16人の狭き門へ、実際にグラウンドで首脳陣にアピールする機会を得るためにも、留意しておきたいところだ。
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