叱るのは指導者の役割、保護者は子どもへの過度な期待に注意

 練習のサポートや見学は強制ではない。だが、子どもたちが目標に向かって頑張る姿を直接目にできる期間は決して長くないことから、西尾監督は保護者に練習の見学を勧めている。特に中学3年生は高校で野球を続けなければ、保護者が勇姿を見たり、野球を共通の話題にしたりする機会は最後になるかもしれない。

「多い時は20~30人の保護者が当番ではなくても練習を見に来ます。特に3年生の保護者は毎週のように来るケースもあります。子どもたちも一生懸命取り組んでいる姿を見てもらえるのはうれしいと思います」

 保護者に注意が必要なのは、子どもに期待をかけ過ぎないこと。過度に期待したり、厳しく叱ったりするのは逆効果だという。

「どの親御さんも子どもがかわいくて期待していると思いますが、過剰になると子どものプレッシャーになります。親が来ると打てなくなったり、ミスしたりする子どもが過去にいました。親の目を気にすると成長が止まってしまいます。親御さんには子どもを温かく見守って応援してほしいです」

 例えば、自分の子どもが三振やエラーをした後にチームの士気を下げるような態度を見せたら、保護者は一喝したくなる。しかし、西尾監督は「叱るのは指導者の役割」と強調する。

「親御さんには、子どもへの注意や指摘をするのは私だけで十分ですと伝えています。自宅では褒めたり、励ましたりしてほしいと思っています」

 プレーするのは子ども自身だが、成長できるかどうかは指導者と保護者の役割も大きい。

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