保護者と子で「一緒に山を登る」イメージ 意外と難しい? 子どもと“距離感”

野球少年&少女を対象にしたオンラインイベントを開催し、育成のヒントを提案

 野球をする子どもをサポートしたい。でも、どのように関わっていけばいいのだろう……。そんな悩みの解決の糸口になればと、Full-Countではこのたび、元巨人で野球指導に定評のある鈴木尚広氏をゲストに招き、オンラインイベント「走塁のスペシャリストが説く 親と子の関わり方」を開催。親と子が「一緒に山を登るイメーシ」で距離感を保つことをお勧めし、そのためのヒントをたっぷりと明かしてくれた。(2021年7月21日、Full-Count掲載)

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 大人が子どもへ、意見を押し付けていないだろうか。まず、子どもに植えつけないといけないことは、野球を楽しむための「動機付け」だと鈴木氏は説明した。子どもが経験していないことを、強い口調で指示をしたり、怒ったりしたら、野球への興味は薄れていってしまう。それが楽しさや喜び、継続する力を奪うきっかけになってしまうと危惧する。

「親が子どもにどこまで自由にやらせるのか、主導権の“線引き”はとても難しい」と前置きをした上で、「大人は経験からものを言ってしまいがちですが、子どもは体験をしないと覚えていかないんです」。子どもたちに直接指導する時は、まずはプレーを見せたり、やらせたりしてから、寄り添うようにしているという。

 福島・相馬市で生まれ育った鈴木氏は、実家が精肉店と焼肉店を営んでおり「両親は365日、仕事。私に関わる時間が少なかった」と幼少時代を振り返る。そんな経験から、少年野球の保護者を見ていると、うらやましいと思う反面、干渉され「どこか子どもが自立できていない部分もあるのではないか」と疑問を抱くという。

「親も子どもも悩みますよね。それぞれの答えがある。私はそこに成長があると思います。ひとりひとり、性格が違うので、一緒になって勉強する方法もありますし、一緒になって歩むという考えもある。どちらかというと、親が上で、子が下という関係になってしまう。親も成長して、子どもも成長する、というように、一緒に山を登り始めるのが理想かなと思います」

 成長のスピードは経験の数で変わる。経験の中には成功があり、失敗がある。そのスピードは、大人が思うほど速くない。そこにギャップが生まれ、発する言葉が変わってきてしまう。

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