日本一直後に異例の“リーグ転籍” 中学硬式チームが求めた「選手の成功体験」

ヤングリーグの強豪「関メディベースボール学院」が4月からポニーリーグへ

 ヤングリーグで日本一に輝いた「関メディベースボール学院」中等部がこの4月、ポニーリーグに加盟した。創部8年目にして初の全国制覇を果たしたチームの他リーグへの転籍。新たなステージに進む理由を井戸伸年総監督は「選手にとっては試合に出るチャンスが増える。メリットしかないと考えています」と語る。

 関メディは3月下旬に行われた「第31回ヤングリーグ春季大会」決勝戦で兵庫加古川を8-2で下し初優勝を飾った。これまで勝利よりも育成を重視してきたチームだが、ヤングリーグで行う最後の公式戦に井戸総監督は「子どもたちが歴史に名を残せるチャンス。初めて勝ちにいった試合かもしれない」と振り返る。

 新1年生は62人が入部し、3学年合わせ計150人の大所帯となった。大会のベンチ入り選手は25人だが、ポニーリーグには同じ大会に最大4チームがエントリーできる制度がある。転籍することによって、出番の少なかった選手が試合に出場し、多くの経験値を得ることができる。

「出場機会が増えることが最大のメリットです。25人×4チームなら100人がベンチ入りすることが可能。1年生でも3年生のチームと対戦でき、より高いレベルを経験できる。3年生でも普段なら守備機会だけだった選手がスタメンで試合に出たり、個々のレベルは確実に上がると思います。試合に出ないと楽しくないですし、上手くもなりません」

【次ページ】リエントリー制度で「一芸に秀でた選手を躊躇なく試合に出せる」