“三振か一発”からの脱却 今津ファイターズの主砲・大柄晴輝くんが取り組む「技術的改善」

文:First-Pitch編集部

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殻を破った逆転打…主砲が大舞台で得た“心の成長”

 子どもたちの“がんばった瞬間”を記録して応援する企画「成長のスコアブック―きのうよりちょっとうまくなった日―」。子どもの成長の比較対象は他人ではなく、昨日の自分です。First-Pitchでは、日々の小さな成長や努力にスポットを当て、その一歩を大切に記録し、応援していきます。今回は兵庫・西宮市を拠点とする学童野球チーム「今津ファイターズ」の大柄晴輝くん(6年)です。

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 かつては「優しい男」であるがゆえに、すべてを一人で背負い込んでしまう精神的なもろさがあった。しかし、2025年8月に富山県で行われた「第4回 PRIDEJAPAN 全国選抜学童野球大会」では“殻”を破ってみせた。

 初戦の初回無死二、三塁という緊迫した場面で打席へ。かつては重圧に押しつぶされていたかもしれない場面だったが、この日は違った。振り抜いた打球は逆転の2点三塁打。チームをコールド勝ちに導く流れを作った。チャンスで結果を出せるようになった事実は、心の成長を雄弁に物語る。

 身長167センチ、体重70キロの恵まれた体格を誇り、6年生の1年間だけで28本塁打を記録した長打力は圧倒的だ。しかし、この大会での自己評価は甘くない。「ホームランが打てなかった」と悔しさを表し、4番打者として「力んでしまった」と振り返る。そこには、チームの主軸としての責任感の強さが透けて見える。一発へのこだわりは、自身の役割を深く理解しているからこそ生まれる葛藤だろう。

 技術的な修正点は明確だ。体が開いてしまう悪癖を矯正するため、踏み込み足が外側へ逃げないよう徹底している。体が開けばアウトコースに届かず、ボールを芯で捉える確率も下がるからだ。羽渕繁監督から「大きく打つのと強く打つのは違う」と指摘され、遠くへ飛ばそうとするのではなく、来たボールを強く叩くことの重要性を実感している。

 以前は三振かホームランかという極端な打者だったが、今は四球を選び、簡単にはアウトにならない粘り強さを身につけた。周囲から注目される環境が「もろさ」を取り除き、芯の強さを植え付けた。指揮官は「アーチストの天性がある」と評し、その素質を高く評価する。

 複数のポジションをこなす器用さも備える長距離砲。今後、どんな打者に成長していくだろうか。

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