執着心足りない“令和の子”をどう導く? 秋葉原の学童チームを変えた「衝撃の敗戦」

文:片倉尚文 / Naofumi Katakura

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ジャビットカップチャンピオン大会で8強入りした「和泉少年野球チーム」

 学童軟式野球大会「ジャビットカップチャンピオン大会2025」で、3年連続出場の「和泉少年野球チーム」(東京都千代田区)が奮闘。ベスト8進出を果たした。自発的な目標設定が選手を成長させたという。

 ジャビットカップは巨人が主催し、2004年にスタートした学童野球大会。当初はジャイアンツ球場周辺地域の野球振興を目的に3連盟(東京・稲城市、川崎市麻生区、宮前区)でスタートし、現在は東京都と川崎市の計54団体が参加している。

 ジャビットカップに参加できる選手は3年生以上の25人以内だが、和泉の登録は19人で6年生が6人。選手全員が秋葉原駅に近い千代田区立和泉小学校に通う。全校児童数が376人と少なく、周辺小学校の児童にも入部を募っているが、なかなか人数が増えないのが悩みの種だ。

 昨年は6年生部員がゼロ。和泉を20年率いる河本喜善監督は「その分、今の6年生が経験を積めたのが今年に生きた部分はありますね」と語るが、部員を確保しようとSNSなどを通じて常に情報発信している。

今の子どもたちが苦手な目標設定…促した自発的な言葉

選手の自発的な言葉を引き出し目標設定を導いた【写真:片倉尚文】

 子どもたちの気質も時代とともに大きく変化した。「今の子たちは目標を立てて取り組むことが苦手ですね」と実感を込める。現チームも当初は勝利への執着心が薄く、漠然と野球に取り組む選手が少なくなかったが、“転機”があったという。

 5月11日に行われた「高円宮賜杯第45回全日本学童軟式野球大会 マクドナルド・トーナメント東京都予選大会」で初戦敗退。6点リードから逆転負けを喫した。その後、河本監督は選手全員を自宅に招き、ミーティングを開いた。

 選手に目標を持たせるのが目的だったが、監督から「こうしよう」と提案するのではなく、選手からの自発的な言葉を待った。「何をどうしたいのか、答えを引き出すまでに2時間かかりました」。勝ちたいという思いを選手が口々に発し、そこから練習への取り組みも変わっていったという。

「勝負の世界である以上、やっぱり勝ちにはこだわりたい。そうした気持ちが選手たちに自然に生まれてきたことが良かったと思います」。目標が定まれば行動も変わる。衝撃の敗戦が選手に自覚を促した。

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