心肺機能を高め、しなやかな体をつくる 潜在能力“開花”へ…西武右腕が実践した競技
子どもの頃に水泳に取り組んだ西武・渡邉勇太朗投手
西武の5年目右腕・渡邉勇太朗投手は191センチ、95キロの大型右腕。2021年には17登板で4勝をマークした。今季は1軍登板機会はないが、6月20日のイースタン・リーグ日本ハム戦で7回を3安打7K無失点の好投を見せるなど、1軍昇格へ歩を進めている。名門・浦和学院で甲子園を沸かせ、2018年ドラフト2位で入団した22歳。子どもの頃に水泳に取り組んだことが現在に生きていると実感している。
小学1年から野球を始めた渡邊。野球の魅力に取りつかれる一方で、様々なスポーツにトライしていた。「学校では休み時間に外でサッカーをやっていたし、水泳はずっと習っていました。野球だけではなく、色々なスポーツをやった方がいいと思います」。
特に効果的だったと実感しているのは水泳。水の抵抗を受けながら全身を使うだけに「肩甲骨の可動域や、心肺機能の強化になったと思う。しなやかな体ができます」。プロになった現在は可動域を保てるトレーニングなどができる環境にあるが、「子どもの時は水泳とかをやって、自然に遊びの中でやることが一番伸びると思います」と訴える。
よく言われることだが、やはり子どもの時は特定の競技に偏らず、様々なスポーツを経験することが重要なようだ。「サッカーは瞬発力が養われるし、それぞれスポーツにはいい点がいっぱいあります。色々なスポーツをやったほうが可能性も広がると思います」。
子どもはどんな才能を秘めているか分からない。潜在能力を引き出すためにも、多くのスポーツにトライすることが重要だと力を込めた。