ランニングの歩数を気にした金子千尋、徹底的に時間をかけた馬原孝浩
「金子さんの持論では、基本的に歩数が一緒なら(走る)フォームも同じ。投手なら1球目から100球目まで同じフォームで投げられれば、同じところにいく。疲れた中でも同じパフォーマンスができるように考えていました」
右肩の故障明けだった馬原氏は体のメンテナンスにかける時間が尋常ではなかったという。自分が決めたメニューは必ず最後までやり抜き、チームメートがいなくなっても続けていた。昼夜問わず自らのベストを追い求める姿に「人のペースには絶対に合わせない。周りに流されることはなかった。結果を残す理由が分かった」と口にする。
吉良氏は現在、福岡で整骨院を経営する傍ら、中学硬式野球チーム「福岡南リトルシニア」で指導している。子どもたちにも「ただ、走るんじゃなくて『一流の人たちはこうやっていたよ』と話します。人に流されてはいけない。目標のために何をすべきか考えてくれれば」と、関わった選手たちの凄さをを伝えている。