野球を通じて社会で生きるための経験をしてもらいたい
千代松監督は、小学校低学年にはシンプルに楽しい雰囲気づくりを心掛けているが、4年生の後半になると、上達する楽しさや試合に勝つ楽しさを感じさせる指導へ徐々にシフトしていく。
「子どもたちも私たち指導者も、全国大会出場を目指しています。楽しむだけでは全国の舞台には立てませんし、日本一は達成できません。5、6年生は楽しみや喜びに加えて、苦労や厳しさも経験します。人生も楽しいことばかりではありません。野球を通じて、社会で生きる上での経験をしてもらいたいという考え方です」
野球の楽しさは1つではない。選手の能力や考え方を無視して指導者の価値観を押し付ければ、子どもたちは野球を嫌いになってやめてしまう。日本一達成の根底には、段階を踏んで「楽しさの質」を変えていく指導がある。




