「インステップ=悪」は固定観念 逆転発想で球速アップ…米国式“手投げ”改善ドリル

更新日:2026.10.19

文:First-Pitch編集部

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松本憲明氏が解説…体幹の力で球速を加速させるメカニズム

 投手のフォーム指導において「インステップ」は直すべき悪癖の代表格とされる。しかし、手投げの解消を目指すなら固定観念にとらわれない視点が必要だ。プロ野球選手も通う米国式野球アカデミー「Be an Elite.」松本憲明さんは、体の開きに悩む子どもにあえてインステップで投げるドリルを推奨する。

 通常の投球では体が早く開きやすく、回転の力を伝えきれない選手にどう改善へのヒントを与えるか。そこで、右投げの場合、意図的にステップ足(左足)を三塁方向に大きく踏み出し、体を回す幅を強制的に広げてみる、という発想だ。「体幹の使う時間が長いということは、力を与えてる時間が長くなるので、その分、加速してくる。車で言うとアクセルを踏んでいる時間が長くなる」と、球速アップへのヒントになると松本さんは説明する。

「インステップスロードリル」は、踏み出し足(左足)のつま先をあえて右打者の背中方向を向くくらいにクロスさせて構える。軸足(右足)に体重を乗せ、そこから左足に体重移動をしつつ、上半身を一気に回転させて投げに行く。この際、みぞおち付近を意識しながら、しっかり体幹を回すことが求められる。この連動が正しく行われれば、投げ終わりに前足へ体重が乗り、ボールを前で離せるようになる。

 注意すべきは、ステップ位置だけ変えて上半身の動きが伴っていない状態だ。胸が正面に残り、腕の振りだけでボールを操作しようとすると、体幹を大きく使った回転は生まれない。

 指導者が「直すべき」と思い込んでいる動作にも、向上のヒントが隠されている。「しっかりとみぞおちが左足の外側の下を向くぐらい、体幹を回して投げてくれると、かなり効果ある練習になります」。体がしっかり回転せず、手投げになっている投手の矯正のために、活用してみてはどうだろうか。

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