「圧倒的に弾まない」硬式にどう対応? ゴロ捕球上達へ…中学軟式へ勧める“膝立ドリル”

更新日:2026.09.25

文:石川加奈子 / Kanako Ishikawa

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中学軟式出身の金子誠氏が考案…中3軟式選手に伝えたゴロ捕球ドリル

 軟式から硬式に移行すると、ゴロ捕球の感覚も変わる。9月14日にエスコンフィールドHOKKAIDOで行われた、高校野球を目指す中3軟式選手を対象とした「FIGHTERS LEGENDS野球教室」。ファイターズOBの金子誠氏と田中賢介氏が講師を務め、硬式球を扱う上で重要になる「目線」と「重心」をテーマにゴロ捕球の指導を行った。

 この日の守備練習では、自身も中学軟式出身である金子氏が考えた4種類のメニューをローテーション。その中で、「目線」を体感させたのが「膝立捕球」と名付けたメニューだ。

 硬式球は軟式球に比べて、圧倒的に弾まない。軟式球はバウンドすると大きく跳ねるが、硬式球は跳ね方が小さく、プレーの多くは腰より下の高さで行われる。そのため、弾む軟式球で身につけたボールの追い方では、硬式球の捕球で苦労することがある。

 二塁・遊撃でゴールデン・グラブ賞を3度受賞した名手・金子氏がまず着目したのが、ボールを見る「目線」だった。立った状態では、足を使ってボールを追うことで体が上下し、目線もぶれやすい。さらに、硬式球はバウンドが小さいため、バウンドのどこに入ればいいのかを判断しにくくなる。

 そこで、あえて両膝をつき、少し前傾した姿勢でボールを見る。膝立ちなら、それ以上目線が上がらないため、バウンドを低い位置から追いやすい。まずはこの姿勢で、硬式球を低い目線で見る感覚を体験させた。

立った体勢でも「低い目線でボールを追えるようになることが重要」

硬式に繋がるゴロ捕球をアドバイスする田中賢介氏(左)【写真:石川加奈子】

 金子氏は、「立った状態でも低い目線でボールを追えるようになることが重要」だと説明する。そのためには、重心を下げたまま動くことがポイント。体の上下動を抑え、低い目線を保ちながらボールを追う動きにつなげていく。

 続く「コロコロ捕球&スロー」では、低い位置で捕球してから送球するまでの動きを繰り返した。硬式では腰より下でプレーすることが多いため、低い姿勢から次の動作へ移ることも重要になる。捕ったところから投げたい方向へ体重移動しながら送球する動きを反復した。

 軟式と硬式では、同じゴロでもボールの動きが違う。だからこそ、弾む軟式球で身につけた感覚をそのまま当てはめるのではなく、硬式球に合わせて「どこから見るか」「どういう姿勢で動くか」を身につける必要がある。

 金子氏が伝えたのは、硬式球を捕るための形だけではない。ボールの違いを知り、それに合わせて自分の目線や体の使い方を変えていくこと。軟式から硬式へ進む選手たちに、そのための新たな感覚を体験させていた。

【実際の動画】硬式での守備上達に必須の“低い目線” 金子誠さんが伝授「膝立捕球」と「コロコロ捕球&スロー」

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