盗塁を刺す鍵は“股関節の爆発力” 送球強化に直結…名門・報徳学園の「ジャンプ練習」

更新日:2025.12.27

文:橋本健吾 / Kengo Hashimoto

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報徳学園・浅田コーチが伝える…「軸・足・腕」を連動させるスローイングの極意

 盗塁阻止に直結する強く正確な送球は、捕手にとって最大の見せ場。しかし、うまく投げられず悩みを抱える選手も少なくないだろう。強肩であってもコントロールが定まらなければ走者は刺せない。社会人で巨人・岸田行倫捕手とプレーし、高校野球の名門・報徳学園でオリックス・堀柊那捕手を指導した浅田泰斗バッテリーコーチは、「スローイングの極意」を同校の捕手に伝授している。その基本は、身体のバランスと力の伝え方にある。【記事下の動画を参照】

 まず重要なのが、踏み出した時の「軸」と「トップ」の位置だ。右足を踏み出した瞬間、頭が「右股関節の上」にあり、トップの形ができていることが理想だという。この形さえ作れれば、1で左足を踏み出し、2で右腕を「振り下ろすだけ」でいい。このシンプルなバランス感覚とリズムが、再現性の高い正確な送球を生む鍵となる。

 浅田コーチは「足全体で地面を強く捉える」感覚を重視する。土台となる下半身強化策として推奨するのは、捕球と同時に両足で前にジャンプし、強く着地する練習。意識したいのは「股関節の爆発力」だ。さらに、立った状態から前に倒れ込み、我慢しきれなくなったところで自然に両足が出る感覚を覚えるドリルも効果的だ。

 腕の使い方にも独特なイメージを持つ。「腕は胸郭から生えている」と意識し、腕をトップの位置に持っていく際は円を描くように動かす。最初は大きな円を描き、徐々に小さな円を作れるようにする。

 注意すべきは、円を描く際に腕が自分の「背中側に行かない」ようにすること。腕が体の後ろに入りすぎると遠回りになり、スムーズなリリースが妨げられてしまうからだ。

 最終的には、ひねりを加えた状態から前に倒れ、自然と右足が出ていく感覚を身につける。練習では「1、2」のリズムを分解してキャッチボールを行うと良いだろう。股関節のパワーをロスなくボールに伝え、無駄のない腕の振りを習得することで、スローイングの精度と強さは確実に向上するはずだ。

【実際の動画】盗塁阻止に直結する正確な送球を実現 報徳学園の捕手が実践する「スローイング強化ドリル」

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