近距離と離れた位置では異なる…2種類のトスを使い分ける方法
トスの種類は大きく分けて2つ。二塁ベースの近くで捕った時と、離れた位置で捕った時では求められるトスが変わる。
「ベースが近い場合は、セカンドにトスするのではなく、二塁ベースの空間上にトスする。イメージとしては、優しく、上に浮かせる。ただし、手だけでやろうとすると、余計に浮いてしまい、コントロールがつかなくなります。右足、左足を動かして、手渡すような感じを持つといいでしょう」。6-4の間一髪のフォースプレーの時は、グラブトスを使うこともあるそうだが、手でトスしたほうがミスのリスクは少ない。
では、二塁ベースとの距離が離れた場合は、どんな技術が必要か。
「仮に7メートルの距離をトスしようと思えば、手だけでは強いトスはできません。私は、右足を踏み出す勢いを生かして、手を押し出すイメージを持っていました」
手を振るのではなく、二塁ベース方向に押し出す。ボールの握り方も、重要なカギになるという。「親指、薬指、小指で軽く包むような握りをしていました。ガチッと強く握ってしまうと、腕に力が入ってしまいます」。
日頃のキャッチボールやノックの中にトスの練習を入れることで、状況に応じた体の使い方を磨けるはずだ。小学生のうちからスローイングの引き出しを増やしておきたい。




