声が届きにくい場合は手を目一杯広げて「俺が捕る」とアピールする
「ぼくはフライを追いながらも、センターからの声に反応できるように、耳に意識を向けていました。センターが声を出せば、ショートは邪魔にならないように、その場から離れる。それが、『センターに任せたよ』という合図にもなります」
仮に、遊撃手が早めに落下地点に入ったときには、『俺が捕る!』とジェスチャーで意思を示す。
「鳴り物が入るプロ野球の場合、センターの声はショートに聞こえますが、フライを追うショートの声は外野には聞こえにくい。ショートは、完全にセンターに向いているわけではないので、声が届きにくいんです。だからこそ、声だけでなく、手を目一杯広げて、『俺が捕る!』とジェスチャーで示すようにしていました」
少年野球の場合は、プロのように応援が鳴り響く環境はほぼないが、意思を示さなければ、誰が捕るのかわからない。チーム内の優先順位をしっかりと確認したうえで、ジェスチャーと声で連携プレーの精度を高めていきたい。