強い打球を飛ばせない…低学年に多い“悪癖” 「膝だけ曲げる」はNG、正しい構えの作り方

公開日:2025.11.13

文:First-Pitch編集部

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「股関節」の教え方を解決…言葉より効果的な“触って伝える”指導法

 小学校低学年のバッティングで多いのが、股関節の使い方が理解できていない問題だ。膝だけを曲げたり、上半身が猫背になってしまったりするフォームでは、強い打球を飛ばすパワーを発揮できない。東京の人気野球塾「Be Baseball Academy」代表の下広志さんによれば、正しい構え方の基礎となる体の使い方を覚えるには、スクワットドリルが効果的だという。【記事下の動画を参照】

 まず基本となるのが通常の「スクワット」だ。「打席で構えた時に重要なのが、股関節をある程度曲げておくこと。例えば、股関節を曲げすにジャンプしようとしても、跳べない。それは力が発揮できていないということ」と下さん。構えた時に股関節が適切に曲がっていれば、スイング時に伸びる動作で力が生まれる仕組みだ。

 足は肩幅程度に開き、お尻を後ろに引くように股関節を曲げていくのがコツ。低学年の選手に多いのが膝だけを曲げてしまうパターン。膝を曲げてつま先より前に出てしまうと、打球に力が伝わらない。指導する際は「股関節」という言葉ではなく、実際にその部位を触って「ここを曲げよう」と伝えると、小さい子にもわかりやすい。

 もう1つのポイントは股関節、膝、足首、爪先が一直線になっていること。「下半身の力をうまく利用しようとすると、必ず3関節の位置関係は真っすぐの関係性になっています」。極端に内股やガニ股になると力が分散してしまうため注意が必要だ。

 さらに「オーバーヘッドスクワット」で上半身の形も確認したい。バットを両手で持って頭上に掲げた状態でスクワットを行う。ポイントは動作中にバットや手の位置が変わらないまま上下すること。猫背になりやすい選手は上体が前に倒れてバットが前方に落ちてしまいがちだ。「手の位置が変わらないように、スクワットをしていくのがポイントです」と下さん。

 どちらのドリルも10回程度を丁寧に行うことが大切だ。「トレーニングやドリルから実戦的練習や試合の場につなげるサイクルを、しっかり回していくことが動作定着では大切なことになってくる」。体の基本的な使い方を理解することで、強い打球を生み出すバッティングの土台が作られていく。

【実際の動画】股関節の使い方で変わるバッティング 低学年から強いスイングを作る正しいスクワット

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