「打球角度が上がらない」を解決 力に頼らず長打量産…理想的“グリップの位置”

公開日:2025.06.26

文:First-Pitch編集部

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スキルコーチの菊池タクト氏が、長打が生まれるスイング軌道を伝授

 打球が上がらず、ゴロばかりを連発してしまうという打者の悩みは多いものだが、そこで力任せにスイングしようとしても、理想的なバッティングができるわけではない。米国でコーチングを学び、現在はソフトバンクでスキルコーチを務める菊池タクトさんは「スイング時にグリップが高い位置を保つことで、バットの芯が長くセンター方向を通り、長打を飛ばせるようになります」と語る。打球を上げるために必要な、正しいスイング軌道の習得ドリルを紹介する。【記事下の動画を参照】

 ホームランを打ちたい、打球を遠くに飛ばしたい。多くの球児と指導者が抱える悩みだ。菊池さんが推奨するのは、グリップの高さを保つ「スクエアスタンスヒッティング」。両足は肩幅よりもやや広めにとり、バットの半分よりやや下の位置で握って構える。ここからステップをせずに、グリップが高い状態を保ったまま、体を回転をさせての打ち込みを行う。この状態を維持することで、理想的なスイング軌道と上向きの打球角度を作り出せる。

 打つ際は、インパクトで止める形でもOK。窮屈に感じる選手は片手を離してのフォロースルーでも構わない。菊池さんは「大事なのはグリップの高さを保って、センターに向かってヒッティングをすること」と強調する。この点を意識することで、飛距離を伸ばすための基本が生まれる。

 子どもたちが陥りがちな失敗は、飛ばそうとするあまり腕に力が入り過ぎること。そうすると体からバットが離れ、グリップは下がりヘッドが返ってしまう。「これが打球角度が上がらない原因」と菊池さんは指摘する。「グリップが下向きで低い位置でフィニッシュをとってしまう」スイングには注意したい。

 指導者としてはフォームをよく観察し、グリップが下がっていないか確認することが重要だ。正しい軌道を繰り返し練習することで、自然と力まずに理想的な打球が打てるようになる。力だけに頼らないスイングで、理想の長打を追い求めていきたい。

【実際の動画】「打球角度がつかない」悩みを解決 “ハーフバット”で身に付く理想のグリップ位置

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