打撃で「スイングが泳ぐ、腰が伸び上がる」原因は? 非力な小中学生が陥る“軸足の癖”

公開日:2025.03.21

更新日:2025.03.24

文:First-Pitch編集部

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力を逃さない打撃に必要な確認ポイントは? 人気野球塾コーチ推奨の「直列の関係」

 バッティングに悩む子どもたちに向け、指導者が注意して見るべきポイントとは? 打撃のスイングで起こりやすいエラー動作のパターンを、予約が取れない野球塾として話題の「Be Baseball Academy」を運営する下広志さんが解説。まだ筋力が十分でない小・中学生によくある、「ステップと体重移動」の際の注意点があるという。【記事下に動画あり】

 下さんは大切なポイントとして、軸足の股関節、膝、足首の3か所が「直列の関係性」になることを挙げる。股関節を適度に折り畳んだ状態で3関節を直列に保てると、足に力が入り、太ももの裏に軽く伸びる感覚があるという。一方、膝が内側に折れたり外側に開いたり、前に出過ぎたりしていると、直列の関係が崩れて力が逃げてしまうと指摘する。

 まずは軸足の「爪先の向き」を確認。爪先が正面を向いて「構えと溜め」が作れていれば、次に、ステップと体重移動の際に「股関節、膝、爪先が直列の状態を維持できているか」をチェックする。

軸足が折れるエラー動作を実演する下氏【写真:編集部】

「軸足の3点(股関節、膝、爪先)が重要です。膝が内に折れていると、ステップの際に体が開いたり、スイングが泳いだり、窮屈なステップになってしまうこともあります。また、体重移動の際にステップ足の股関節が伸び上がっていると、後ろの肩が下がってバットが下がり、スイングが遠回りになってしまうこともあります」

 エラーパターンは数多いが、根本的な原因は足の3関節が“直列の関係”でスイングできているかどうか。野球歴の浅い小・中学生は、理論や技術を理解することが難しい。打撃フォーム、スイングがどうなっているか。向上心を持った球児を預かる指導者は、特に注意して確認してほしい。

【実際の動画】打撃で体重移動の際にチェックしたい“直列の関係性” 人気野球塾コーチが詳しく解説

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