「高くて買えない」保護者を助ける新たな選択肢…少年野球に“サブスク”導入のワケ

公開日:2022.05.07

更新日:2024.01.15

文:川村虎大 / Kodai Kawamura

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千葉・鎌ケ谷の専門店「CV」が導入した「サブスク」は月額2500円から

 音楽や動画、洋服や花。今では一般的になっているサブスクリプション、通称サブスク(商品の定額利用サービス)。その波は少年野球用品にも押し寄せている。関東最大級の品揃えを誇る千葉・鎌ケ谷市の超野球専門店「CV」は、バットにサブスクを導入している。サービスを始めた背景には、バット価格の高騰により保護者が“背伸び”することへの危機感がある。

 超野球専門店「CV」の店内は遊び心いっぱいで、野球好きなら夢のような時間を過ごせる。店内はレンガ風の壁紙が張られ、甲子園常連校のユニホームが飾られている。“聖地”をイメージした店の入口には、埼玉・東松山市の箭弓(やきゅう)稲荷神社で魂入れした“神社”が設置されている。

 だが、少年野球用品の値段を見ると、現実に引き戻される。壁一面に並ぶバットは、1本2万円を超えるものが珍しくなく、中には4万円以上のものもある。成長期の小中学生は、すぐに買い替えが必要になるため、保護者は先を見据えて重めのバットを選ぶ傾向にある。中村勇太店長は保護者に理解を示す一方、子どもたちが体格に合わないバットを使うことへの不安を抱いていた。

「保護者が長く使おうと、背伸びをするケースが多いんです。子どもたちの成長に合わせたバットで練習しないと、技術の成長は望めません」

 そこで思い付いたのが、定額料金を支払えば一定期間、制限なくサービスを利用できる「サブスク」だった。月額2500円からバットをレンタルでき、課金額によっては新品のバットを使うことも可能だ。さらに自分に合わなければ返品可能で、利用料金の総額が販売価格に達すれば、バットの所有もできるという。中村店長は「成長に合わせて短い期間使ったり、実際に試合で試したりする人が多いです。バットは使って試してみるのが一番だと思います」と話す。

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