270人の難関勝ち抜いた唯一の女子選手 ジャイアンツJr.に必要な“考える力”

関根百花さんは所属する中野ファイターズでキャプテンを務める

 唯一の女子選手が、格上相手の試合でも躍動した。年末に予定されている小学生の軟式野球大会「NPB12球団ジュニアトーナメントKONAMI CUP 2022」に出場するジャイアンツジュニアがこのほど、都内の中学生と練習試合を行った。倍率17倍の競争を勝ち抜いてメンバー入りした関根百花さんは、俊足を飛ばして二塁打を記録。高校3年生男子の平均タイムより速い50メートル6.8秒と驚異的な足を誇る。

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 打球をレフト線に運ぶと、あっという間に関根さんは二塁ベースに到達した。50メートルのタイムは6.8秒。小学6年生女子の平均タイムが9.1秒、高校3年生男子が7.1秒なのを考えれば、いかに速いかが分かる。

 ジャイアンツジュニアは12月27日から開催される「NPB12球団ジュニアトーナメント」に向けて、3回に及ぶ選考会を経て16人のメンバーを選出した。応募人数は270人。倍率は約17倍の狭き門だ。メンバーは普段、別々のチームに所属。関根さんは中野ファイターズでプレーしている。

 9月17日に行われた中学生との練習試合(2試合制)。第1試合で、関根さんは9番・左翼で先発出場した。「9番という役割を考えて、バットを短く持ちました」。いつものチームでは走者を還す打撃が期待されているが、ジャイアンツジュニアではチャンスメークを心掛けた。関根さんの活躍もあって、チームは年上の中学生相手に、8-5で勝利した。

 守備では普段の遊撃手ではなく、左翼に就いた。西村健太朗監督は、起用の理由を説明する。

「足を生かせる外野を守ってもらいました。小学校で野球人生を終えてほしくありません。色んなポジションをできると選択肢が増えて、この先有利になると思っています」

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