スカウトの大事なこと「いかに伸び代を見抜くことができるか」
スカウトになれば初見でその能力の高さを見抜くことができる。ただ、その目が問われるのはドラフト上位よりも3位以下、一芸に秀でた選手をいかに指名できるかと言われる。そこに野球少年の育成と指導にヒントが隠されている。
「私が行っている野球塾の生徒さんの保護者の方から『うちの子は体が小さいんで……』と将来を不安に思う声を聞きますが、そんなことはないですよ。小さいことの何がいけないの? と思います。小回りが効く上手な選手も多くいます。打球判断の速さ、走塁、守備など細かいところに特長を出せる。打撃にしても、同じことを何回も何回も反復できる選手が多いです。小さくても強みはありますから、そういうところで未来を悲観しないでほしいですね。長所を伸ばすことが一番近道かなと思います」
野球技術以外ならば、「投手だったら味方がエラーしたときに、どういう態度をとるかを見ていました」。地面を蹴ったり、文句を言ったりしていないか。打者だったら、凡打でも一塁までしっかりと走っているか、攻守交代も気を抜いていないか……。そういうところも観察するという。
「選手の伸び代を見抜くことができるかどうかです。今はまだまだだけど、筋力がついたらこの選手はどうなるか。身長が伸びたら、技術指導が加わったら、どういう変化が起きるか。だからこそ、長所を伸ばす指導が大事になってきますね」
現在、三井氏は少年少女たちの野球指導をしている。良いところを伸ばし、野球を通じて礼儀や振る舞いを子どもたちに伝えていることも、野球界への還元と考えている。
(First-Pitch編集部)
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