「野球ママは大変」という噂は本当か 当番、早起きの負担も…代え難い“劇的な瞬間”

文:First-Pitch編集部

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噂の「大変さ」と「喜び」を徹底比較

 少年野球の世界に足を踏み入れようとするとき、「野球ママは大変だよ」というネガティブな噂を聞くことはないでしょうか? 練習や試合のたびに必要になる当番、遠征のための車出し、そして何より週末の早朝から始まる集合時間……。仕事や家事との両立を考え、入部をためらってしまう人も少なくないでしょう。この「大変さ」の正体とは一体何なのか。そして、その噂を上回るほどの魅力は何か。First-Pitchのポッドキャスト番組「野球ママへの応援歌」の中で経験者が語った話から紐解きます。

 経験者の母親たちが指摘するように、「大変」と言われる要因は、確かに当番制や車出し、朝早い集合時間などにあります。特に3人の子どもが各世代で野球をしているあるママは、スケジュール管理の難しさや早朝の弁当作りの負担を実感しています。しかし、ここで一度立ち止まって考える必要があります。こうした負担は、本当に少年野球だけに特有のものなのでしょうか。

 実は、サッカーやバスケットボール、その他のスポーツや習い事でも、試合の引率や当番制は存在します。野球だけが突出して大変というわけではなく、子どもの活動をサポートする親には共通の悩みとも言えます。また、チームのスタイルによっても負担は大きく異なります。あるママのチームでは、車出しがほとんどなく、自転車での移動が基本だという例も紹介されました。すべての野球チームが、噂通りの負担を強いるわけではないのです。

見逃したくない…「見に行っていると、それに立ち会える」

 では、なぜ経験者のママたちは、そうした負担がありながらも野球を支え続けるのでしょうか。それは、「大変だけど楽しい」という共通認識があるから。その楽しさの源泉は、何物にも代えがたい「子どもの成長を間近で見られる喜び」にあります。

「先週までできなかったことが、今週できるようになることがあったりするじゃないですか。(練習や試合を)見に行くと、それに立ち会えることがあって」とは1人の野球ママの経験談。

 グラウンドに足を運ぶからこそ目撃できる、わが子の劇的な成長の瞬間。大声で応援したり、拍手を送ったりできる時間は、特に小学生の間が一番多いかもしれません。後から振り返ったときに「あの頃は大変だったけど、本当に良かった」と思える、そんな濃密な時間が流れています。噂や先入観だけで、その貴重な機会を見逃してしまうのは、あまりにももったいないことかもしれません。

 もし今、周囲からの「大変だよ」という声に迷っているなら、番組内で提案された“だけど戦略”を参考にしてみてはどうでしょうか? これは「大変だ」という事実は否定せず、まずは相手の言葉や現実(早起きや当番など)を一度受け止め、その直後に「だけど」と続け、大変さを上回る良いことや楽しいことを(番組では少なくとも2つ)付け加えます。例えば「朝は早いけど、子どもの笑顔を見ると報われるし、ルールも詳しくなれるよ」といった具合に「大変さ」を認めつつ、それを上回るプラス面を強調するのもひとつの案です。

 少年野球に限らずどのスポーツ競技もそうですが、主役は子どもたちというのは大前提。しかし親もまた子どもの成長に一喜一憂し、チームの一員として喜びや悔しさを分ち合うことができます。スコア係やアナウンスといった役割を通じて、子どもから尊敬の目で見られるようになったという経験者のような経験もあります。噂の「大変さ」だけを天秤にかけるのではなく、その先にある「喜び」や「楽しさ」にも目を向ければ、少年野球の世界はまったく違った景色に見えてくるはずです。

◇ポッドキャスト番組「野球ママへの応援歌」は各種音声リスニングサービスでお聞きいただけます。

Spotify
https://open.spotify.com/episode/21XwVVrdV41p6Vjlhn2QSu

Apple Podcast
https://x.gd/o3JVn

Amazon Podcast
https://x.gd/HG9sc

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