エイジェックカップ準優勝の「佐賀フィールドナイン」【写真:柳瀬心祐】

夏の甲子園で鳥栖工が県勢10年ぶり勝利…強化進む佐賀県のチーム

 県主導で練習環境の整備などが進められ、現れる成果。今回の“佐賀決戦”だけではなく、今年の夏の甲子園では鳥栖工が県勢10年ぶりの勝利を挙げた。

 これまでは有力中学生が佐賀県外の高校に進学してしまうことが多かった。だが、リーグを超えた大会開催や選抜チームなど交流の場が増えたことによって、「一緒の高校に行こう」と選手同士で約束する場面をよく目にするようになったという。結果、有力選手が県内に留まるケースも増加傾向にあるようだ。

「佐賀県にも私学はありますし、伝統校の佐賀商業などもあります。将来的には佐賀県で野球をしてみたいと、県外からも子どもたちが来てくれるようになれば」。自宅がある福岡県から佐賀県に通い子どもたちの指導に力を注ぐ古澤監督は、佐賀県勢のさらなる躍進を強く願う。

 佐賀県勢は、夏の甲子園では1994年に佐賀商、2007年に佐賀北が優勝を飾っている。今後の活躍が楽しみだ。

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