
今年で監督生活33年目…兵庫・神戸国際大付の青木尚龍監督
高校野球の本質とは何か? 昭和から平成、令和と時代が移り指導方法も大きな変化を見せている。兵庫の強豪・神戸国際大付を率いて、今年で33年目を迎える青木尚龍監督は「指導者も勉強せなアカン」と語る。
青木監督は1989年8月に母校の八代学院高(現神戸国際大付)でコーチを務め、翌1990年8月に監督に就任。これまで甲子園に春夏通算8度出場し、坂口智隆(元ヤクルト)ら多くのプロ野球選手を輩出している。
「今は人の話を聞くことができる子が増えました」。33年の監督生活の中で、選手たちの気質の変化を実感。かつては“やんちゃ”と評される血気盛んな生徒も多かったといい、青木監督も選手と本気でぶつかり成長していった。
「昔は生徒もいきがっていた。やらせてみて指導、ミスしたら指導……短期間で身に付くことが多かった。でも、今は昔のやり方ではダメ。自分が教えられないから、そこを暴力で抑え込む。生徒になめられてはダメだけど、そこは生徒も見越している。指導者も勉強せなアカンと思うんですよ」
近年はネットの普及により練習方法やトレーニングなど、ありとあらゆる情報が得られる時代になった。青木監督自身もプロに進んだ教え子や、一流選手の動画などを参考に“知識”を頭に叩き込む。寮にはタブレットを置き、選手たちがいつでも技術動画などを視聴できる環境を作っている
「こんな良い時代になってね。一流のプロ野球選手たちがやってきたトレーニングが見られる。自分が良いと思ったものはまず取り入れたらいい。合う合わないはあるが、そこで勉強になるし発見もある。間違ってたら、一緒になって次のものを探していけばいい」
生徒に問いかける「自分の目標に対し、もっと野球に向き合え」
激戦区の兵庫で結果を残す青木監督には「勉強させてください」と、他府県から若い指導者が訪ねてくるという。高校球界のレベルアップを願って受けいれているが「よそで勉強もいいが、毎日見ている子を一番分かっているのは本人(指導者)。『よそがやってるから』じゃなく、自分のチームで発見することが一番大事。言い方は悪いが、自分の子どもたちを試すこともいいんじゃないかな」と提言する。
高校野球はわずか2年半で終わってしまう。甲子園を目指す、プロ野球選手を目指す、憧れの学校でプレーしたい――。個々によって目標は様々だが、青木監督は「なぜ、高校野球をやっているのか?」と、生徒に問いかけている。
「やる理由は何でもいい。最近はよく『応援してくれる人に感謝』『親に感謝』という言葉をよく聞く。それは当たり前なんですよ。そこに逃げ道を作ったらいけない。自分の目標に向かって、もっと野球に向き合えと。言うてもまだ子ども、ある程度の管理は必要やと思う。努力、忍耐、そして最後はやっぱり根性かなぁ」
今年9月で59歳になる青木監督。自らダンプカーを運転しグラウンドに黒土を入れる作業から始まった監督業は、今年で33年目を迎えた。時代と共に高校野球界は変化するが、指揮官の情熱は今も変わらない。
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