「自分のような経験を子どもたちにさせたくない」

 久松さんは体を大きく使ったり、動きのバリエーションを増やしたりするトレーニングを重視し、年代に合わせたメニューを組んでいる。ドッジボールを使ったトレーニングは、その1つ。腕や指先で操れる野球ボールと違って、股関節や胸周りを上手く使わないと強いボールを投げられない。野球の動きや道具に捉われない指導をしている。

「自分の体を最大限に使った上で筋力をつけた方が理にかなっていて、出力がより高くなります。体を思い通りに動かせず筋力をつけると力に頼ってしまいます。小学生までは効果が低い筋力トレーニングをするより、体を操作する技術を習得した方が将来的にパフォーマンスは伸びると考えています」

 費やす時間は同じでも、トレーニングの仕方で上達のスピードは変わる。「自分のような経験や思いを今の子どもたちにさせたくないですね」と久松さん。選手の努力を形にする。

〇プロフィール
1995年6月14日、大阪府生まれ。小学1年で少年野球チームに入り、小学5年夏に硬式へ転向。中学生の時は大阪府の強豪チーム「東淀川ボーイズ」でプレー。高校は高知・明徳義塾に進学。大阪産業大学でも野球を続けたが、2年の時にトレーナーに興味を持って勉強を始める。フィットネスクラブなどで経験を積み、2019年から廣畑実さんが運営する野球塾「AMAZING」でトレーニングを担当。

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