未就学児に「正しい投げ方」をどう教える? 脳発達にも好影響…“自然に”上手くなるコツ

更新日:2026.02.12

文:磯田健太郎 / Kentaro Isoda

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「幸手ひまわり幼稚園」で野球教室…開智未来高校の監督らが「投げる力」を指導

 ボールを投げたことのない小さな子どもに、投げ方をどう教えればいいのか。埼玉県の幸手ひまわり幼稚園で野球教室が1月29日に行われ、同県の私立開智未来高校の伊東悠太監督と西田樹教諭が指導した。読売巨人軍で野球振興に努めてきた経験を持つ2人が、“投球動作”を初めて経験する園児にどのように伝えたのか。幼少期に「投げる力」を身につける意味とは――。

 集まった子どもたちは、「的当て」と「玉入れ」のグループに分かれた。伊東監督は的当てのグループを指導。「頭に(ボールを)トントンしてからクルッと回って、鬼に向かって投げてみましょう!」と、分かりやすい言葉に身振り手振りを交えて伝えた。

 玉入れのグループは西田教諭が指導。頭の上に置いたカゴをめがけて、子どもたちが投げ入れた。ある程度投げ入れられると、グループをさらに2つに分け、玉入れ競争を実施した。

「的当て」と「玉入れ」。どちらも狙いは、肘の高さを肩のラインより高く保つ“ゼロポジション”を作るための動き。「良くない投げ方の例が、肩のラインよりも肘が下がる状態です。ボールを押し出す動きになって、将来重いボールを持つようになると痛みが出てきてしまいます」と伊東監督は意図を説明した。

 幼稚園児を指導するならではの“視点”もあった。「もう少し上の年齢だと、肘の位置や、最後に前でハイタッチするようにとか、技術的なコツを言えるんですが、難しいと思うので。具体的な動作指導はせず、楽しみながら身に付くことを大事にしました」。

投げる動作は難しいからこそ…“言葉で伝えない”

投げ方を実演する開智未来高・伊東悠太監督【写真:磯田健太郎】

 投げる動作は全身を連動させるため、複雑で難しい。だからこそこの年代には“遊び”の意識が大切だと力説する。「遊んだり競争したりすると、勝つために『もっと早く回転しよう』と、自分で意識して動きを修正してくれます。言葉で指示するのではなく、こちらが求めたい技術につながるゲームを用意することが効果的ですね」。

 教室を終え最後の挨拶をすると、子どもたちからは「もう終わっちゃうの?」「まだやりたい!」と声が上がった。田之頭稀大(たのがしら・まひろ)くんは「遠くに投げるのは難しかったけど楽しかった」と話し、“トントンしてクルッと”の投げる動きを得意そうに披露。狙い通り、楽しみながら動きが身についたようだった。

 指導を終えると、伊東監督は「真似するとすぐできる子たちも多かったですね」と感心。「全員が野球をやるわけではないですから。いろんな動きを経験していくことが脳の発達には大事だと思うので、たくさんチャレンジしてほしいですね。今日の投げた体験とか、野球楽しかったなという気持ちが残って、選択肢の一つとして選んでくれたら嬉しいです」と、子どもたちの無限の可能性に期待していた。

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