小学生で直したい「インステップ」の悪癖 修正に効果大…股関節に“乗せる”椅子ドリル

更新日:2025.12.09

文:First-Pitch編集部

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小笠原慎之介を指導した長坂秀樹さんが推奨…インステップを改善する“椅子ドリル”

 投球において踏み出した足(右投げなら左足)が内側(右投げなら三塁側)に入るインステップ。時に強味になるものの制球が定まらない、怪我に繋がりやすいといったデメリットが多い。今季はMLBのナショナルズで23試合に登板した小笠原慎之介投手を中学時代に指導し、神奈川県藤沢市で野球塾「Perfect Pitch and Swing」を運営する長坂秀樹さんが修正法を紹介している。【記事下の動画を参照】

 インステップになる原因は足を上げた時に軸足の膝が折れてしまい、右投げなら三塁側に膝が出すぎることが挙げられる。その結果、股関節に体重が乗らず頭が外側(右投げなら一塁側)に下がってしまう。人間は倒れることを恐れる本能があるため、頭が下がると倒れないようにインステップして体を起こそうとする。これが“投球エラー”につながる。

 長坂さんは「立っている時、(軸足の)膝は常にかかとの上にあります」と説明。簡単に言えば、「お尻をかかとより外(右投げなら一塁側)に出してあげる」ことで、理想的な“真っすぐステップ”が可能になる。

 課題解消へ、長坂さんが推奨するのが「椅子ドリル」だ。右投げならプレートの一塁側ややホームベース寄りに椅子を置き、足を上げてから椅子にゆっくり座るように降りていく。この動作で股関節に体重を乗せやすくなる。

 コツは軸足のコントロールにある。慣れてきたら再び立ち上がり、軸足で体をコントロールしながらゆっくり椅子に座る動作を繰り返す。このドリルを通じて、股関節に体重を乗せる感覚を身につけられる。

 椅子ドリルで基本を習得したら、今度は椅子を外してシャドーピッチングを行う。「シャドーをしてもらうと、股関節が入ってる感じが生まれやすいと思います」。この感覚を実際の投球に生かすことができれば、より力強く安定した投球ができるはずだ。

【実際の動画】悪癖を解消し、理想のフォームを習得 専門家が推奨…椅子を使った「修正ドリル」

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