ゴロ捕球で「右から回り込め」はNG? GG賞4度の名手伝授…距離感を合わせる“ライン”

松井稼頭央氏が伝授…“左腕に合わせる”自然な打球の入り方
ゴロ捕球上達の鍵は“左腕のライン”にあるという。「サンリオベースボールアカデミー in ジャイアンツタウンスタジアム」が9月15日に東京都稲城市で開催された。東京と神奈川、計37チームの女子小学生203人が参加し、プロ野球界のレジェンドが講師として登場。強肩と広い守備範囲で遊撃の名手として活躍した元西武監督の松井稼頭央氏は、守備指導で内野ゴロの“距離感のつかみ方”を伝授した。【記事下の動画を参照】
女子小学生を前に、松井氏は自身のグラブを持って実演。打球への“自然な入り方”を説いた。「手をだらんとした時(下げた時)に、(肩から指先にかけて)左腕のラインがあるよね。このラインにボールのライン(軌道)を合わせてほしいです」と呼びかけた。
ゴロを捕る上で、バウンドを合わせるのは必須の技術だ。しかしボールはグラウンド状況や打球の質によって細かく変化する。適切な距離感をつかむのは、小学生ではなかなか難しい。そんな時にお勧めなのが、“左腕のラインに合わせる”方法だという。
言い換えるなら、“正面に入りすぎないこと”が重要ということ。「いきなり打球の正面に入ってボールを捕るのって難しいんですよね。距離感を取れないので。なので、ちょっと左に置いてあげることで距離感がつかめて自然に入れるような感じです」。打球を斜めに見ることで奥行きが把握しやすくなり、打球との距離が測れやすくなる。

加えて松井氏は、ゴロ捕球指導で“よく言われる動き”についても言及。「よく送球に繋げるために、打球の右から回り込めみたいな指導があるんですが、打球よりも早く行きすぎてしまうこともあります。最初から打球を自分の少し左に置く意識をしていれば、勝手に足を使うので、自然な流れで捕ったり投げたりできます」。右から回り込むことを初めから意識するよりも、左腕のライン上に打球を置くことで、自然に右から回り込むような動きになると解説した。
現役時代は身体能力を生かした華麗なプレーでゴールデン・グラブ賞に4度輝いた松井氏。この日は小学生にもわかるように噛み砕いた言葉でゴロ捕球の極意を伝えた。
終盤には、自らバットを持ってノックを実施。右打席でテンポよく打球を飛ばした。松井氏の指導もあってか、打球を逸らす選手はほぼ見られず、リズム良くノックは進んでいった。打球を追う選手たちに「惜しい!」「もう少し!」「いいね!」と楽しげに声をかけながら、成長を喜ぶように白い歯をのぞかせた。
【実際の動画】ゴロ捕球は”左腕のライン”に合わせる 松井稼頭央氏が説く自然な打球への入り方
【動画】
— First-Pitch -野球育成悩み解決サイト-【by Full-Count】 (@FirstPitchC2) September 29, 2025
ゴロ捕球は”左腕のライン”に合わせる⚾️
ショートの名手・松井稼頭央さんが語る「打球への入り方」
✅足を使って打球の軌道に入る🏃♀️
✅軌道に左腕のラインを合わせる
自然な流れでボールを処理できるようになります💡
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