軟式球で「打ち勝つ」チームをどう作る? 音、反応、3秒…全国強豪が行う“3ドリル”

今春の全国大会出場…コネる癖防ぎ、飛距離を伸ばす中学軟式強豪の打撃強化策
軟式球は一般的に打球が飛びにくいと言われるが、飛距離を伸ばし、打ち勝つ力を養うためには、限られた時間でスイングの質をいかに高めるかが大切になる。漠然とした練習では、実戦で大切なタイミングや力強さはなかなか身につきにくい。この春、中学軟式野球の全国大会「文部科学大臣杯 全日本少年春季軟式野球大会ENEOSトーナメント」に出場した強豪チームが取り入れている練習法から、飛距離向上のヒントを一緒に探ってみたい。※情報は取材時
・単調になりがちな素振りの時間を、どのように飛距離アップへ繋げればよいか。
・実戦での変化球や緩急に対し、力強く打ち返す力をどう育めばよいか。
・数を振る中で陥りやすい「小手先のスイング」をどう改善していくべきか。
神奈川の「相陽クラブ」では、素振りに音楽を取り入れる工夫を凝らしている。テンポに合わせたスイングを繰り返すことで、軸足に体重を乗せる時間を変化させ、楽しみながら振る習慣を作る。また、「イチ、ニ、サーン!」などと掛け声の長さを変えることで、スイングの幅やコンパクトさを意識させている。打撃練習でもケージ外で声を出し、リリースからミートまでを音でイメージさせ、タイミングを合わせる感覚を磨く。黙々と振るイメージがあるからこそ、「素振りこそ、楽しく!」が信条だという。
私立の「鹿児島育英館中」は、圧倒的な打撃力こそが全国で勝つ鍵ととらえ、平日練習の大半をバッティングに費やす。中でも大切にしているのが「反応打ち」。内外角や緩急を分けて4球続けて投じられた球を、多少崩されながらも力強く打ち返すという練習だ。変化球への対応も含め、最悪でもファウルにする粘り強さを体に染み込ませられるという。バントなどの型にはめる練習ではなく、個々の特徴を生かすことで、上のレベルでも通用する打撃の引き出しを増やしている。
大阪のクラブチーム「門真ビックドリームス」では、基礎体力と振る力を同時に養う「3秒ティー打撃」を行っている。3秒ごとに鳴る音に合わせてフルスイングで打つこの練習は、連続ティーで起こりがちな「バットをコネる(手首を返しすぎる)癖」を防ぐ効果もある。短い間隔ながら、流れ作業のように打つのではなく、一振りごとに体全体を使うことで、本物のスイングが身につく。重さや質の異なるバットを使い分け、トップや割れを意識させるなど、高校進学後にも繋がる打撃を形作っている。
成長期の中学時代にスイングの土台を作っておくことは、将来の成長に直結する大切な要素だ。強豪の視点を取り入れた工夫により、硬式野球でも通用する“本物の打力”を育んでいきたい。
・単調になりがちな素振りも“音”の活用で、リズム感を養いながらスイングの質を向上させることができる。
・内外角や緩急に素早く対応する練習を繰り返すことで、崩されても体幹で打ち返す実戦力が磨かれる。
・短い間隔でフルスイングするティー打撃で、小手先ではない体全体を使ったスイングを体に覚え込ませる。
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