“引っ張れない”選手に足りない「体の回転」 無駄のないスイング習得へ…意識すべき後ろ肘

公開日:2025.11.18

文:First-Pitch編集部

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引っ張りがうまい打者は「テークバックが小さく、最短でバットが出る」

 打撃において、内角球の対応に苦手意識を持つ選手は少なくない。しかし、ポイントを押さえた練習次第でこの課題は解消できる。巨人や第2回WBC日本代表でチーフスコアラーを務めた三井康浩さんは、内角の対応力を磨くため、捕手側の肘の使い方や体の回転を重視したティー打撃を推奨している。【記事下の動画を参照】

 内角に強い打者の特徴として「テークバックが小さくて、最短でバットがボールに出る」と三井さんは分析。無駄な動きを排除した体全体を使うスイングをすることで、内角の対応だけでなく、引っ張りの技術向上にも効果が生まれてくるという。

 内角を苦手とする選手へのアドバイスとしては、構えた際の後ろ側の肘(右打者なら右肘)を体に引きつけながら体全体を一気に回転させるイメージが重要だと語る。

 この技術を習得するには、ティー打撃が効果的。打者は通常の構えから後ろ側の足(右打者なら右足)を2~3足分後方に引いて構える。角度で言えば30~45度といったところだ。その状態から、構えた前方(右打者なら体の左側)付近にボールを投げてもらう。

 そのボールに対して、後ろの肘を体に巻きつけるようなイメージを持ったまま体を回転させてスイングする。このスイングでバットの芯の近くで打てるようにするには「“肘を入れて”体の回転で捉えることが重要」だという。これを繰り返すことで、内角や引っ張りを苦手と感じる選手であっても、体の正しい使い方を覚えられるという。

 相手投手の内角攻めや引っ張りに悩む選手は、この練習を活用して打撃の引き出しを探ってほしい。適切な準備と反復練習があれば、自信が少しずつ育まれるはずだ。

【実際の動画】内角が苦手な選手に足りないのは「体の回転」 反復練習で磨くバットの“捌き方”

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