芯で打ったのに…“飛距離が出ない”原因は? 最強捕手も磨いた「押し込む感覚」

現役時代の阿部慎之助氏も実践したソフトボールを使った練習法
多くの少年野球選手にとって、打撃での悩みに「強い打球が打てない」ことがあるだろう。芯で捉えても飛距離がなかなか出ない――。原因の1つとして「インパクトの瞬間にうまくボールを押し込めていない」点が挙げられる。この問題を解決するアプローチとして、広島と巨人で打撃コーチや2軍監督を務めた内田順三さんが、阿部慎之助捕手(現巨人監督)が現役時代に取り組んだスイングの矯正法を紹介している。【記事下の動画を参照】
左打ちの捕手として史上最多のシーズン44本塁打(2010年)を記録した大砲の現役時代を振り返り、内田さんは「柔軟性のある柔らかいバッティングをする」選手だったと回顧している。それでも、現役晩年は「早くヘッドが返る課題を抱えていた」といい、解決のためにソフトボールを使ったティー打撃を取り入れたという。
通常より大きなソフトボールを打つことで、バットでボールを「押し込む感覚」を体に覚えさせることができる。内田さんはポイントとして「両足の内転筋を絞って前の壁が崩れないように、後ろの腰でバットのヘッドを前へ出す」意識が大切だと語る。こうすることで「インパクトのポイントに幅(奥行き)ができる」効果が生まれるという。
インパクトのポイントが1点になってしまうと、速さや軌道の異なるボールに対応できなくなるが、押し込む技術でインパクトのポイントに奥行きが生まれれば、ポイントが少し前でも後ろでも、打球を力強く飛ばせる幅が生まれるのだ。
ソフトボールでの練習後に通常のボールを打つと、インパクトの瞬間が軽く感じられ、振り抜けが良くなる。「ソフトボールを打った後、ゴルフボールを打っているような感じ」で、押し込みからの振り抜けが向上する。普段と違う大きさのボールを使うことで、打撃感覚が磨かれ、力強い打球を打つ技術の習得に役立つだろう。
【実際の動画】対応力が増すインパクト時の“奥行き” ソフトボールを使った感覚養成術
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