投手が最も攻める「外角球」に打者はなぜ弱い? 重心のかけ方で変わる打撃向上術

【オフおすすめトレ⑦】中学硬式強豪率いる井戸伸年総監督が“苦手な外角球”を打つ構えを伝授
冬場のオフシーズンは、実戦で見つかった課題を克服する期間だ。フィジカルやスキルを上げレギュラー獲りを目指す球児たちに向け、一流の指導者、トレーナーによる“オフ期間にお勧め”のトレーニングやスキルアップ法を紹介していく。兵庫の中学硬式チーム「関メディベースボール学院」(以下、関メディ)の井戸伸年総監督が推奨するのは、打撃向上に繋がる「外角への対処法」が身に付く構え方だ(下に動画あり)。
バッテリーが困った時に選択するコースが、打者の体から遠い外角球だ。投手からすれば“原点”ともいえるし、打者にとっては最も攻められるコースなのに苦手とする選手が多い。ヤングとポニー、2つの中学硬式リーグで全国制覇を果たした関メディを率いる井戸総監督は、指導のなかで「頭の位置」を重要視しているという。
外角球の場合、スイング時に体が開いたりアウトステップになったりすると、ボールが遠く感じられるため、“泳ぎ気味”になる空振りが多くなる。ボールに「届かない」「遠く感じる」と思う打者は、体を“近づける”イメージを持つことが大切になる。

そこで、外角球の克服法として、体で最も重い部位である「頭」の位置を意識させると良いと井戸総監督は言う。バットを構える際に、両足つま先のライン上に頭の位置がくるようにすると、重心が足底の前側にかかり、打撃時に最もパワーを発揮したい“本塁ベース上”に力が加わるバランスになるという。
この体勢は骨盤が立つ“パワーポジション”と言われ、外角球にも力が伝わるスイングが生まれる。頭の位置をキープしつつ、重心をブラさずスイングできれば、おのずと打撃力は向上していく。外角球を克服できればアベレージも上がり、打席での粘りも生まれてくる。冬の期間で課題を克服し春の実戦を迎えたい。
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