守備力が激変…キャッチボールの「はめる感覚」 中学強豪の9段階“捕球&送球ドリル”

関メディベースボール学院の藤田真悟トレーナーが解説する「キャッチボールドリル」

 守備はキャッチボールの延長にある。全国制覇を成し遂げ、甲子園常連校に選手を輩出している中学硬式の強豪「関メディベースボール学院」(以下、関メディ)の藤田真悟チーフトレーナーが8日、野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」のオンラインイベント「投げ方改善4DAYS」に出演した。チームでは、捕球から送球まで9つのステップに分けたキャッチボールドリルで守備力を高めているという。

 全国大会で優勝経験のある関メディでは、野球の基本となるキャッチボールに守備に必要な要素が詰まっていると考えている。中学1年生でチームに入ると、9つのドリルでトップの位置や足の運び方など、送球に必要な体の動きを身に付ける。

 チームのチーフトレーナーを務める藤田さんはイベントで、9つのドリルを1つずつ解説した。3つ目までのドリルでは主に、体の力を最も腕に伝えるトップの位置「ゼロポジション」を覚える。そして、4つ目の重心移動から9つ目のクイックスローまでドリルを進めていく。

 ゼロポジションを前提にして行う4つ目のドリルは、キャッチボール相手と正対して重心を横に移すメニューとなっている。右投げの場合、送球時と同じように右足から左足に重心移動させる動きを意識する。右足に重心を乗せる時、股関節に骨盤をはめる感覚が重要になるという。

■参考記事

捕球から送球まで素早い選手は「全ての動きが丁寧」

関メディベースボール学院の藤田真悟トレーナー【写真:伊藤賢汰】

 5つ目のドリルは、片足を一度浮かせてから、4つ目のドリルの形に入る。野球では片足で動くことがあるため、片足で着地した段階で股関節がはまっているか確認しながらキャッチボールする。4つ目のドリルを飛ばして5つ目に取り組むと、股関節に骨盤がはまる感覚が分かりにくいという。

 6つ目は、ここに歩く動きを加える。右投げなら左、右、左の順に3歩進んでから投げる。投げたい方向に重心を正しく運ぶことがドリルの目的となっている。7つ目は、2歩目にホップする。右足の内側のくるぶしを進行方向に向ける意識を持ってホップすると、真っすぐ送球できる。この時、右足首で踏ん張って、右膝が緩くならないように気を付ける。

 8つ目と9つ目のドリルは、捕球と送球をつなげる狙いがある。左足を1歩前に出して捕球することで、送球の1歩目と捕球の動きを同時に済ませる。2つの動きを一緒にすると、捕球から送球までのスピードが上がる。8つ目のドリルの動きを速くしたメニューが9つ目で、これは結果的にクイックスローの練習になっている。藤田さんは「クイックスローは動作を速くする意識が強くなりがちですが、捕球から送球までが素早い選手は全ての動きが丁寧です」と解説した。

 藤田さんとともにイベントに出演した野球指導者の長坂秀樹さんは「1つ1つのドリルが段階を踏んで、つながっています。打撃にも通ずる動きも入っていると感じました」と語った。「投げ方改善4DAYS」は今月22日まで毎週月曜日に開催されており、次回15日は長坂さんが「投球時に肘が下がる動作を修正するドリル」などを紹介する。

関メディの9種類キャッチボールも詳しく紹介…「投げ方改善4DAYS」開催中

 First-Pitchと野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」では、今月22日までの毎週月曜日、計4日間のオンラインイベント「投げ方改善4DAYS」を開催中です。投球・送球フォームの癖の直し方、球速アップにつながる指導法、正しいキャッチボールなど、選手・指導者・保護者に向けて、小学生・中学生の各野球カテゴリーで豊富な実績を持つ指導者・トレーナー陣がアドバイスします。参加費は無料。見逃し配信もあります。出演者などの詳細は以下のページまで。

【投げ方改善4DAYS・詳細】

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