転機となった出会い…大阪桐蔭の元主将・廣畑実氏とタッグ

久松さんは漠然と「自分のトレーニングは野球のパフォーマンスにつながっていないのではないか」と感じていた。フィットネスクラブで腕立て伏せをする時の手の位置や姿勢、筋肉の使い方などを学び、長年の疑問が解決した。そして、新たな思いが芽生えた。
「今までのトレーニングは回数が目的になっていて、理にかなったやり方ではありませんでした。選手の努力が報われる環境をつくりたいと思いました」
プレーヤーに区切りをつけ、トレーナーになるための勉強を始めた。大学3年の頃にはジュニアを対象にしたスクールを開いて、体の使い方やトレーニング法を指導。大学卒業後は母校・明徳義塾高野球部の選手やプロ野球選手をはじめ、幅広いカテゴリーの選手をサポートしている。
トレーナーとして活動をする中で、2019年に大きな出会いが訪れた。大阪桐蔭高元野球部の幼馴染を通じて、廣畑実さんと出会った。廣畑さんは大阪桐蔭の元主将で、亜細亜大、JR東海とアマチュア野球界の“王道”を歩んだ。現役引退後は野球塾「AMAZING」や自身のユーチューブチャンネルなどで技術や知識を伝えている。自身の体で打撃理論を証明する廣畑さんに「俺のトレーニングを手伝ってほしい」と依頼を受けた。
久松さんのトレーニング方法に共感した廣畑さんから野球塾での選手指導も依頼され、現在も二人三脚で選手をサポートしている。小中学生の指導で感じるのは、足首や股関節の硬さ。回旋動作を苦手にする選手も多いという。久松さんは「小さい頃に運動する機会が減っている影響で、体の動かし方が分からないのだと思います。体を上手く使えず、腕だけで投げたり打ったりする選手が多いです」と話す。




