“気分屋”卒業のきっかけは捕手への挑戦 長坂タイタンズ・西村神くんの成長と献身

更新日:2026.04.16

文:First-Pitch編集部

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捕手への挑戦がもたらした高い意識と安定したプレー

 子どもたちの“がんばった瞬間”を記録して応援する新企画「成長のスコアブック―きのうよりちょっとうまくなった日―」。子どもの成長の比較対象は他人ではなく、昨日の自分です。First-Pitchでは、日々の小さな成長や努力にスポットを当て、その一歩を大切に記録し、応援していきます。今回は兵庫の学童チーム「長坂タイタンズ」の西村神くん(5年)です。

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 試合のなかでプレーのムラをなくし、安定した結果を残した。西出太祐監督が「昔はムラが大きくて。打つ時と打たない時の差が激しかった」と口にするように、かつての西村くんは“気分屋”の一面があったという。だが、3月に行われた神戸市の西区長杯準決勝の舞台に立った背番号「14」の姿に、かつての“危うさ”は微塵も感じられなかった。

 5年生ながら「6番・中堅」でスタメン出場し、チームを勝利へ導く2本のヒットを放った。西村くんは「先頭打者としてヒットを打ち、リードしている場面でチャンスを広げることができた」と、チャンスメークに徹した打撃を自画自賛した。

 技術面での変化も著しい。以前はポイントが前になり、強振してもファウルになる場面が目立っていた。現在はベースの上でヘッドを走らせるスイングを徹底し、呼び込んでセンター方向へ弾き返す意識を体に染み込ませている。守備においても、捕球を疎かにして送球を急ぐ悪癖を改善した。まずは確実に捕る。その基本を忠実に守った結果、センターから本塁へのワンバウンド送球は正確無比になった。

 内面的な成熟を促した大きな要因は、最近取り組んでいる捕手というポジションにある。扇の要として声を出し、全体を俯瞰する役割を担ったことで、野球に対する姿勢そのものが一変した。自らのプレーだけでなく、周囲をまとめる意識が芽生え、かつてのムラっ気は消えている。

 西出監督は、捕手を経験したことで意識が一段上がり、動物的な反応と高い身体能力がより安定して発揮されるようになったと分析する。

「怒られ慣れていない今の子どもたちに対し、萎縮させず楽しませることで集中力を引き出してきたが、本人が自発的に野球の取り組み方を変えてくれた」

 指揮官は、厳しさと称賛のバランスを取りながら指導する中で、6年生主体の試合で躍動する5年生の精神的な成長を確信している。昨日の自分を超え、守備の要として、打線の核として、西村くんはさらなる高みを見据えている。

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