
決勝戦で実感した4番としての責任感…監督が感じた内面の変化と自覚
子どもたちの“がんばった瞬間”を記録して応援する新企画「成長のスコアブック―きのうよりちょっとうまくなった日―」。子どもの成長の比較対象は他人ではなく、昨日の自分です。First-Pitchでは、日々の小さな成長や努力にスポットを当て、その一歩を大切に記録し、応援していきます。今回は兵庫・枝吉パワーズの千徳建志くん(6年)です。
◇◇◇◇◇◇◇
兵庫県の学童野球でトップを競う「神明あかふじ米・第37回兵庫県ジュニア軟式野球選手権大会」。決勝の舞台で、千徳くんは「昨日の自分」との決定的な決別を果たした。4番打者としてチームを牽引するなかで、以前はプレーに集中するあまり、チームへの声掛けが疎かになることがあった。
しかし、今は自分から率先して仲間を励ますことができるようになった。守備での好プレーもさることながら、内面で最も成長したのはチームを鼓舞する「声掛け」。責任感の表れだった。
「ホームランをあと5本ぐらい打ちたい。4番として結果を残す」
準優勝に終わった結果を受け止め、強烈な悔しさをにじませた。決勝戦では強烈なライナーをジャンプして捕球する好プレーを連発したが、最大の悔いはバッティングにあった。武村孝幸監督は、4番として「ここで打ってほしい場面で打つ確率が高くなった」と成長を認めながら、本人はチャンスの場面で打点を挙げられなかったことを厳しく自己評価する。
技術的な壁を打ち破るため千徳くんは日々、努力を続けている。バットコントロールを身につけるためトスバッティングに注力。下半身をしっかり動かし、狙ったポイントに打球を返すことを意識している。監督から「素振りの時にバットの音を気にするようになった。遅くて弱い音じゃなくて空気を切るような音で」と指導されたことを受け、音の質を連日追求している。
今回の準優勝は、技術的な成果が根底にある。目に見えない成長の結晶だった。指揮官は、試合や練習を通じて「この選手は変わった」と確信した瞬間を明かす。それは「4番としての自覚がでてきたこと」だ。チームの中心としての責任を背負い、重圧の中で技術だけでなく率先してチームを引っ張った千徳。次の目標は明確だ。
野球がうまくなる技術ドリルを多数紹介…無料登録で指導・育成動画が250本以上見放題
野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」(ターニングポイント)では、無料登録だけでも250本以上の指導・育成動画が見放題。First-Pitchと連動し、小・中学生の育成年代を熟知する指導者や、元プロ野球選手、トップ選手を育成した指導者が、最先端の理論などをもとにした練習法や、保護者の悩みに寄り添う食事法、成長期の子どもとの向き合い方などを紹介しています。
■専門家70人以上が参戦「TURNING POINT」とは?
■TURNING POINTへの無料登録はこちら




