
楽天ジュニアで活躍した山口大将投手は地元の東朋中でプレー
3年前に東北楽天ゴールデンイーグルスジュニアのエースとして活躍した左腕は、地元の岩手県大船渡市で腕を磨いている。同市立東朋中軟式野球部(東朋野球クラブ)の山口大将投手(3年)。小学生の段階から実績を残したとあって県内外の複数の中学硬式強豪チームから声がかかったが、迷うことなく地元中学校への進学を選んだ。己の道を突き進む山口は大きな可能性を秘めている。
山口は「硬式に進むことは考えていませんでした」ときっぱり。「小学生の頃は県大会で優勝したことがなかったので、地元の大船渡でその頃からの仲間と一緒に野球をして優勝したかったんです」と理由を明かした。東朋中には地元の学童野球チーム「赤崎レッドオクトパス」時代のチームメートが多数在籍する。中学でもその仲間とともに戦うと心に決めていた。
東朋中では着実に成長を遂げた。小学生の頃は120キロに満たなかった球速は最速135キロまで向上。下半身を鍛えるメニューや走り込みに取り組むうちに自然と伸びたといい、今では「ゆったりとしたフォームから速い球を投げられるのが自分の強みです」と胸を張れるほど自信がついた。
最終学年の今年は8月の東北少年軟式野球大会でエースとして優勝に貢献し、Kボールの地区選抜である「オール気仙」でもチームを全国中学生都道府県対抗野球大会出場に導いた。山口を3年間見守った鈴木賢太コーチは「このメンバーで勝ちたいという熱い思いを持って東朋のために投げてくれた」と目を細める。
東北一を達成し「大船渡の人たちに小さな恩返しができた」

今年2月には大船渡市で大規模な林野火災が発生した。チームは約1か月の活動停止を余儀なくされ、山口も親戚の家で避難生活を送った。公園で体を動かす程度で、ボールを投げることさえできない日々。山口は「いつも当たり前にできていた野球ができなくなって、つらかったです」と当時を振り返る。
それでも練習再開後は努力を重ね、最後に入学前からの目標だった「優勝」を成し遂げた。「大船渡は人口3万人の小さな街ですが、その3万人の思いを込めて投げました。応援してくれている大船渡の人たちに小さな恩返しができたと思います」。地元チームで投げ、勝つ喜びはひとしおだった。
オール気仙では、鈴木コーチがかつて見守った佐々木朗希投手(ドジャース)も着けた出世番号の「11」を背負った。同じ大船渡で育った佐々木は「いつか一緒に野球をしたい選手」だ。中学卒業後は初めて地元を離れ、県内の強豪校に進学する予定。「MLBで活躍するのが将来の夢です」。大先輩の背中を追い、そして目標とする菊池雄星選手(エンゼルス)も活躍する世界へ、小さな街から羽ばたく。
NPBジュニアの現役監督も参加…無料登録で指導動画が250本以上見放題
巨人ジュニアの西村健太朗監督、西武ジュニアの星野智樹監督、日本ハムジュニアの監督を務めた須永英輝さん、中日ジュニアを2度の日本一に導いた湊川誠隆さんらも参加している野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」(ターニングポイント)では、無料登録だけで250本以上の指導・育成動画が見放題。First-Pitchと連動し、プロが磨き上げた技術や、指導者の悩みを解決する最新理論などを紹介しています。
■専門家70人以上が参戦「TURNING POINT」とは?
■TURNING POINTへの無料登録はこちら




