全国舞台で控え選手が躍動「チームのまとまりは一番」
西尾監督も仲の良さと控え選手の力が、強いチームをつくる上で不可欠と考えている。全国制覇した今年のチームは特に結束力が強く「レギュラーも控えも関係なく、まとまりは今までで一番だと思います」と語った。
今年は例年になく控え選手を積極的に起用した。練習試合では全体の4割で控えメンバーが出場。実戦経験を重ねたことで選手たちは自信を深め、指揮官も全国大会の舞台で迷わずに起用した。
延長タイブレークまでもつれた今夏の準決勝でも、途中出場した捕手が相手の犠打を防ぐ守備を見せたり、サヨナラ勝利につながるセーフティバントを決めたりするなど、大きな力になった。「練習試合で全ての選手に経験を積ませて、調子の良い選手を公式戦のスタメンで起用しています」と西尾監督。かつてはレギュラーを固定して選手を交代させることに抵抗があった時期もあったが、スタメンのメンバーだけではチーム力は上がらないと実感している。
運だけで全国制覇は果たせない。日本一になったチームの共通点には、選手の力を引き出してチームを強くするヒントがある。




