「怪我をしない投げ方を知ること」「自分の体を理解すること」
そんな中、西垣が勧めるのは「5メートルで行うワンバウンドキャッチボール」だ。大きくバウンドさせるにはボールを上から叩きつけることが必要で、自然と肘が上がる投球フォームになるという。専用グラウンドも必要なく、わずか5メートルの距離が取れればできる簡単な練習法だ。
もちろん、細かな技術も必要だが、幼少期には「まずは基本的な部分を体で覚えてほしい。小学生の間は野球を楽しむこと、怪我をしない投げ方を知ること」と助言する。
大谷コーチも「まずはバランス良く体を使うこと。ボールを使わないトレーニングはいくらでもある。お互いボールを転がし合って、股関節の体重移動を覚えるとか。“打つ、投げる”だけでなく、限られたスペースでできる練習もやってほしい。あとは自分の体を理解することが一番」と、アドバイスを送った。
野球を続けていくためには、怪我をしない体作りも必要。アマチュアで実績を残し、プロに進んだ2人が伝えたい、今の時代に特化した“簡単な練習方法”を試してみる価値は十分にありそうだ。