バント失敗を招く“後ろ手”「自ら失敗に導く」 名手が伝授、確実に上達する片手練習

公開日:2025.10.28

文:First-Pitch編集部

XFacebookLineHatena

バント上達の鍵は“自分だけの形”を見つける探求心

 試合でサインが出ると、“決めて当たり前”と思われがちな「バント」。確実性を高めるためには、自在にバットを操ることが重要だ。NPB歴代2位となる通算451犠打を誇る“バントの名手”平野謙さんは、バットコントロールを向上させる練習法について「後ろの手の使い方」に注目している。【記事下の動画を参照】

 通常のバッティングでは「後ろの手(左打者なら右手・アンダーハンド)」がバットを引き出す重要な役割を担うが、バントでは逆に邪魔になることが多い。平野さんいわく、バント時にグリップを握っている「後ろの手」が勝手にバットの角度を変えてしまうことで「自ら失敗に導いていく」原因になるという。

 この課題を克服するため、平野さんが実践していた練習法は「前の手(左打者なら左手・トップハンド)」だけでバットのヘッド付近を持って打球を転がす「片手バント練習」だ。これによって、打球の角度調整などの役割を担う「前の手」の重要性を体感できる。試合では、バスターなど他のサインに対応するため両手で持つ必要があるものの、バントの際は「後ろの手は、バットを軽く支えているくらいで大丈夫」と助言している。

 バントは地道に練習を続ければ確実に上達するといい、基本フォームを習得した後には自分自身のスタイルを見つけることが重要となる。バントの形には正解・不正解はなく、チームとして求められるのは「成功してほしい」ということだけ。各自に合った形でバントを成功させることこそが最も大切なのだ。

「自分がどういう形でバントをやったら一番うまくいくか」という形を探し出すことが、バント技術向上の本質といえる。そこに至るまで諦めずに練習を続けることが何よりも大切だ。

【実際の動画】“名手”が伝授するバントの極意 打球を自在に操るバットコントロール法とは?

日本一の監督も推薦、継続率93.9%!
少年野球に特化した育成動画配信サイト

平野謙さんも参加…無料登録で指導・育成動画250本以上が見放題

 平野謙さんも参加する野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」(ターニングポイント)では、無料登録だけでも250本以上の指導・育成動画が見放題。First-Pitchと連動し、元プロ野球選手やトップ選手を育成した指導者、少年野球の現場を熟知する指導者が、最先端の理論などをもとにした確実に上達する独自の練習法・考え方を紹介しています。

■専門家70人以上が参戦「TURNING POINT」とは?

■TURNING POINTへの無料登録はこちら

https://tp-bb.jp/

トレンドワード