巨人の万能選手が「毎日、永遠にやった」 守備力と制球力を“マルチに磨く”独り練習

文:喜岡桜 / Sakura Kioka

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四国IL・徳島の野球教室に登場…巨人・増田大輝が小中学生に伝えた練習法

 13年連続で所属選手がドラフト指名されている四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックスが2025年12月27日、「徳島ドリームベースボールプロジェクト」と題した野球教室を開催した。徳島市・むつみスタジアムには県内の小・中学生550人が集まり、質疑応答では、同球団から2016年に巨人へ入団した増田大輝内野手が少年期に取り組んだ練習法を明かした。

 NPB12球団や韓国プロ野球などでプロ選手になる夢を叶えたOB選手の、「古巣である徳島県へ恩返しをしたい」との声から企画された今回の野球教室。徳島で生まれ育ち、2026年でNPB11年目となる増田は、守備上達のコツを聞かれ、少年時代に行っていた「壁当て」を勧めた。

「ひたすら壁に向かって投げてゴロを捕るという練習を、ほぼ毎日、永遠に続けていました。家の窓ガラスを何枚も割ってしまいましたが……。家の前に広い駐車場があったので、壁にチョークや石ころで的を書いて、そこに投げる練習をひたすらしていました」

 持ち味の1つである送球の正確さは、壁当てで育まれた。狙った的に当てるだけでなく、「跳ね返ってきたボールをゴロと思って捕る」ように心掛けることで、集中力を切らさず取り組むことができる。休憩を挟みながら1日1時間から2時間ほど行っていたという。

壁当てで制球力も向上…野手・投手どちらにも生きている

野球教室で選手を指導する増田【写真:喜岡桜】

「壁から10メートルくらい離れたところ」からはじめ、「的に向かってボールをノーバウンドで投げて、コントロールが上手くできるようになれば段々と距離を長くしていました」と振り返る。距離を変えることで、ボールの強さやバウンドが異なるさまざまなゴロを捕る練習にもなる。

 壁当てが有効なのは内野手だけではない。高校時代には小松島でエースを務めた増田は「壁当てでピッチング練習もよくしましたね」と言い、同様にチョークなどで壁にストライクゾーンを書き、枠内へ投げることでピッチャーとしての制球力も磨いた。

 実際にNPBでも、野手登録ながら2020年8月の阪神戦で救援登板し、2/3回を投げ無失点に抑えたことも。外野手としての出場や、「下り坂を走る」ことで身につけた俊足を頼りに代走として起用されることもある。2025年には初めてシーズンを通して1軍ベンチ入りを果たすなど、ユーティリティー選手として頼られる存在になった。

 増田自身も、野球教室を通して子どもたちからエネルギーを受け取ったようだ。「野球が好きで、これから先、いっぱいの夢と希望を持った子たちと一緒に触れ合うことができて嬉しくなりました」と語り、「めちゃくちゃいい企画だった」と付け加え、故郷の子どもたちとの貴重なひとときを噛み締めていた。

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