「選手だったら見えなかった」課題も、女子が野球を続けやすい世の中に
選手に専念していた頃とは違い、グラウンド外の役割は多い。判断を迫られ、慣れない事務作業にも手間取った。しかし「下の世代がどんな悩みをもっているのか。どんな環境なのか。選手だったら見えない部分も多かった。そこをしっかりと知らないといけないなと思いました」と収穫も多い。
里の中学時代とは異なり、女子が野球部に入るのは珍しいことではなくなってきている。環境の変化を知ることが現状をより良くする第一歩と考え、企画したのが女子野球と教育を融合させた今回のイベントだった。
イベントには約70人の小、中学生が参加した。また、今夏の“甲子園”を制した横浜隼人高や埼玉・大宮商高の女子野球部もサポートメンバーとして加わった。さらにイベントの趣旨に賛同した埼玉西武ライオンズ・レディースやエイジェック、ZENKO BEAMなども選手を派遣し、年代を超えて野球を愛する女子選手が集まった。ディスカッションでは「進路の選択肢が少ない」「男女のパワーの差」などについて様々な考えが寄せられた。
「野球をやっている子が続けていくことをあきらめないように、そして新たに野球をしたいと思ってくれる子が増えるようにしたいですね」と里。野球をする場所がなく、苦しんだ自身のような道を次の世代には歩んでほしくない――。現役選手と法人代表の二刀流で、女子野球の未来を照らしていく。




