“中学生の甲子園”は作新学院が初優勝 148キロ剛腕から劇的一発…星稜は春夏連覇ならず

中学軟式の日本一決定戦「第42回全日本少年軟式野球大会ENEOSトーナメント」決勝
中学軟式野球の日本一を決める“中学生の甲子園”「第42回全日本少年軟式野球大会ENEOSトーナメント」は15日、横浜スタジアムで決勝戦が行われ、作新学院中(栃木)が星稜中(石川)を2-0で破り初優勝を飾った。
春の全国大会「文部科学大臣杯 全日本少年春季軟式野球大会」の決勝と同じ顔合わせとなった一戦。星稜中・服部成(3年)、作新学院中・松本鶴寿(3年)の両先発の好投もあり、互いに無得点のまま迎えた最終7回、作新学院は1死二塁で4番・西原壮雄が左越えに2ランを放って先制。投げては松本鶴からエース・亀山季哉(3年)への継投で星稜中の反撃を断った。
3回目の出場で初の頂点に立った作新学院中の増渕洋介監督は「星稜はいいチームなので難しい試合になるとは思っていた。服部くんは疲れもあったのでは。センターに打ち返すことを意識させ、狙い球を絞って打ちにいけた」とコメント。殊勲の一打を放った西原は「捕手として4番として、なんとしても打とうと。打ったのはスライダー。真っすぐを狙っていたが反応で打つことができた」と喜んだ。
春夏連覇を狙った星稜中は、最速148キロのエース・服部を中心に、今大会ここまで3試合連続無失点と盤石の守りを誇ってきたが、最後は失策からの一発に泣いた。「子どもたちは最高のゲームをしてくれた。春夏連覇の難しい目標に挑んで、ここまで辿り着けて、もう一歩でしたけど、彼らの人生にとって大きいこと」と五田祐也監督。服部は「3年間はきつかった。よくやったなと言える3年間でした」と振り返った。

■試合結果
◎準決勝(14日)
作新学院中 2-0 相陽クラブ
星稜中 2-0 CLOVERS MIYAZAKI
◎決勝(15日)
作新学院中 2-0 星稜中